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41話

新キャラ?

「ハルヤ兄、家の外に栗鼠リスいない?」

「はっ?」

スバルと花壇の花の植え替えをしていると急にスバルが言い出したからマジで何?って思った。

でも、栗鼠リスって小さいのに見える俺すっげー視力いいじゃん。


" 栗鼠リスですか…あーいますね "

" なんかすごい見てくるね "

「ほら、とっとと植え替え終わらせるぞスバル」

「分かったよ、ハルヤ兄」





次の日…


「ねぇ、ハルヤ兄?また栗鼠リスいるよ?次はなんかの木の実を手に持っている」

「う〜ん…なんでだ?」

" なんか聞こえてきますが鳴き声でしょうね "

次は家の中で読書をしているとスバルがまた気づいたようだ。

流石になんかあるな…と思ってお母さんに言って観察していると、お母さんが栗鼠リスに近づいていくと栗鼠リスはそそくさと立ち去っていった。





次の、次の、次の日も栗鼠リスは木の実やらを日に日に持ってくる量が増えてしまいには口の中にも詰めて持ってきやがったのです。


「明らかにおかしいから今日は俺とフェルで行く」

「でも、危険じゃないかな…」

" 私ですよ? "

「まぁ、なんかあれば俺を含めて斬ってくれればいいから」

「なんでハルヤ兄そんな事言ってんの!?」

" 回復したい事があったら言ってね! "

俺はタンタンタンと素足で階段を降りて行き、現世で言うクロックス…いや草履?を履いてから外に飛び出した。


" (主人、あんまり見てなかったのですがなかなかと魔力を持ってます。あの栗鼠リス "

「(了解)」

俺とフェルがどんどん距離を近づいていくが、お母さんみたいに逃げもせずに何故か手を広げて待っている。

え?まさかの俺目当て?


「君どうしの?」

" ふむ…どうやら今は言語を頑張って換えているようですね "

" あ。ab…あきうえ…あいうえ…あいうえお…よし、久しぶり! "

うわぁ〜!すっげーかわいい声だ!


「ごめんね、俺は覚えてないんだ。君は何処から来て、最近いつも家の目の前にいたのはなんで?」

" えぇ!あ、私はね神様から伝言を伝えに来たんだよ!だから、神様が言ってたんだけど貴方には「つまらない物ですが」って言えばなんか分かりますよって言ってたので、言われた通りにつまらない物を持ってきたんです! "

という事はこの栗鼠リスは神様の使い?って事になるよね…


" あの、やっぱり思い出せませんか? "

「う〜ん…なんか思い出とかないかな?」

" まずは怪我した私を助けてくれました! "

「うん、うん。なるぼど?」

" そして、傷が治るまで家に居させてもらって、治ったら私を森に連れて行ってくれました "

「あ〜栗鼠リスって時点でなんか出てくるんだけどーーー」

" 結局私は沢山の仲間が居るところに連れて行ってもらいました! "

「確か…出てくるんだけど…」

" とりあえず、貴方は神の使いなのは分かりました。で、ご用件はなんですか? "

" フェンリルの君も良くそんな人間に使えてるよね。まぁいいや、神様からの連絡は1つです "

フェルはムッ…とした表情になったが俺が撫でるとすぐに機嫌が良くなって頭をスリスリしてくる。

その間に栗鼠リスは後ろを振り返りフェルと同じ収納魔法で手紙を出して俺に手渡した。

送り先は俺ハルヤ・ユール、送り主は神様♡だって



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やぁ、ハルヤ君楽しくやってる?神の使いのラタトスクのタトスちゃんに君に伝言を頼んだの。

早速だけど、童貞を捨ててもいいからね?

そんな冗談は置いておいて、君の才能も私の加護のおかげか結構楽しくやってるみたいだね!

そんだけだから!それじゃ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


" 童貞… "

「うっさいな!俺は童貞だよ!てか、これ返信しなきゃダメ?」

" はい、童貞さん "

「おま…分かったよ。とりあえず紙に書いたらえっと、タトスって呼べば来てくれるか?」

" はい、もちろん ".

俺はそのまま小さな手と握手してから手紙をフェルの収納魔法に入れてもらって家に戻った。

北欧神話において世界樹ユグドラシルに住んでいるといわれるリスがラタトスクです。

ユグドラシルの梢に住んでいるフレースヴェルグ【鷲】と、根元に住んでいるニーズヘッグ【ドラゴン】の間で交わされる会話を中継しており、この2匹の喧嘩を煽ってたリスちゃんです。

北欧神話なのでフェンリルも見えたのかな?

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