37話
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「ハルヤ兄〜お金貸して〜」
「急に金欲しいとかどうしたんだよスバル」
" 何か欲しい物でも? "
「あ〜うん、欲しい物があってそれを買いたいけどお金が無いからさ…」
「なら俺と一緒にギルドでクエスト受けてくるか?」
「ギルド!って何?」
がくっ…そこからか……
「あ〜えっとね…行ってみれば分かるよ」
「ならお母さんにギルド行ってきてもいいか聞いてくるね!」
たったった……
スバルもそうゆう年か…あれ?俺…一回もギルドで依頼受けてないじゃん!
てかそもそもギルドに行ったのってフェルの獣魔登録だけじゃん!あ、チョコとももの獣魔登録すっかり忘れてた。
俺はすぐにお父さんの部屋まで行き、ガチャッと部屋を開けて中に入る。するとお父さんは仕事を中断してくれて俺を抱きかかえた。
「どうしたんだい?」
「あのね、スバルがお金が欲しいって言って今お母さんのとこに行ってるんだけどね、チョコとももの獣魔登録してないなって思ったの」
「あ、」
「だから獣魔登録も兼ねて簡単な薬草取りとかの依頼とか無いかな〜って」
「そうだな、ついでだし3人のギルドカードも作っちゃおうか!」
俺を抱きかかえてクローゼットの中からハルヤ用と書かれた箱を取り出して開けると、中には服やナイフ、プロテクターなどが大小様々な大きさの物があった。
「なんで俺の名前?」
「ハルヤがもし俺たちの話とか聞いて冒険者になる!って言った時の為に用意してたんだよ」
「へ〜されって親バカってやつじゃない?」
「ハルヤが可愛いから心配なの!」
ほっぺにちゅっとされてから降ろされて中を物色する。お、このナイフいいな、あ、おの服カッコいい!
そして……
「それじゃあ3人とギルドカード発行と、チョコとももの獣魔登録と、初依頼を受ける為に頑張るぞー!」
「「「" " "おー!" " " 」」」
フェルが体を変化させて大きくなってもらい4人背中に乗れるようにしてもらってマークに向かう。もちろんチョコとももはスバルとエリナの頭の上にいます。
俺は黒と青のパーカーに、ベルトにナイフを置いて、ピンなどを入れてある小さなバックを付けて、動きやすいズボンと底が小さなブーツ。
スバルは青色のベルトに剣を置いて、お父さんが使っていたお腹の辺りに白色の狼のマークがある服、胸を覆うぐらいの大きさのプロテクターそして動きやすいズボンを履いて、黒の靴を履いている。
エリナは白の服に黒の羽織を着てそれを結ぶ様にお母さんに買ってもらった赤いリボン、そして上から赤、白、黒のレースの様なふりふりが付いているスカートそして、黒いタイツにブーツを履いている。
今回はお父さんは剣だけ腰に付けている。
「エリナの服可愛いな」
「え!そ、そうかな…お母さんとお姉ちゃんからに沢山着せ替えさせられてこんな感じになっちゃったんだけど…嬉しい…」
「お父さん、俺達は先に登録するの?」
「そうだな〜チョコとももの獣魔登録先はスバルとエリナに付けるから、俺が獣魔登録してくるからお前たちはギルド登録してこい、結局場所は同じだからな。それと、絡まれても苦笑いとかで済ませること。後でめんどくさい事になるかもだからね」
早速ギルドの中に入ると目を付けてくる奴らがいたけど無視してギルド登録の受付までやってきた。
「こんにちは〜ギルドへようこそ!君達が新しい冒険者になる子かな?」
「はい」
「分かりました。親御さん…はさっきの人ね、ならこよ紙に名前と、年齢、武器とかを書いてください」
" なんで紙に書かなきゃいけないの? "
「しゃべっ!……こほん。この紙は特殊な紙で見ないけど中にカードが入っているの、紙に書いた字が綺麗になってこのカードに印刷される仕組みなの」
" へ〜 "
「他には…」
" やっぱり最後は血を垂らすの? "
「そうですね、そうなります」
" だってさ、エリナちゃん行こ "
「ありがとうございました!お姉さん!」
「書いたらここに持ってきてね〜!」
俺たちは各自で紙を持って人が居ない席に座り、紙に書いていく。
すると…
「チョコちゃん!ももちゃん!」
お父さんが手を振りながらやってきてチョコとももを持って獣魔登録受付に元に持っていった。
さて、書きますか。
「ねぇ、君達」
「はい?」
「君達ってもしかして新入冒険者になる子?」
「そうですね、とりあえず貴方は誰ですか?名前を言わずに勧誘とかならお断りですが」
「ごめんってそんな警戒しないで。俺の名前はヒロキ、B級冒険者だ」
なんでそんなB級冒険者さんが俺らに?
「で、そのヒロキさんは僕たちみたいな新人冒険者に何の用ですか?」
" (相手を怒らせないようにお願いしますよ) "
「(分かってるって)」
「君…いいや君達!僕たちのパーティー【トウモロコシ】に入らないかい!」
「「「結構です」」」
おぉ…見事なずっこけ。
兎に角さっさと書いちゃお。前からなんかヒロキって奴が話してるけど無視して書き続ける。
「ハルヤ兄書けたよ!」
「私も書けました」
「それじゃあ受付に出しに行こうか」
「なら俺があんな「結構です」
それからは受付に渡してから紙に血を垂らしてカードを使っている途中にチョコとももが帰ってきてから受付のお姉さんに一番簡単な依頼を教えてもらったのですぐにフェルに乗って依頼の物がある森に入っていった。
「そういえば一番簡単な依頼ってなんなんだ?」
「きのこ集め」
そう、今回の依頼はなんでもいいからきのこを沢山取ってこいって依頼だ。きのこには普通のきのこから、毒キノコ、発情きのこに、ミニしいたけ、生体きのこや、魅了きのこ、双子きのこに、王きのこなどなど沢山生えているらしい。
「それじゃあ、3人と3匹で頑張るぞー」
「「 " " "おー!" " " 」」
お父さんは近くで見てもらいます。




