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33話

う〜んシリアス展開ってこんなんなのか疑問が浮かぶ…


「お母さん…」

俺の背後に、フェルの背後にお母さんが真剣な表情で俺を見ていた。なんで…みたいな顔だけど泣きそうな顔でもあった。


"お母様…聞いていたのですが"


「少しだけだけどね…ねぇ、ハルヤ隣いいかしら」


「うん…お母さん」

そう言うとすぐにお母さんは俺の隣に座り俺を抱き締めて「本当の事を話して欲しい」と一言だけ言ってから元に戻った。


「俺の元の名前は佐藤 晴矢って名前。異世界から転生してきたんだ。俺は女性を守ろうとして命を落として神の元に来て死ぬ前にいい事をしていたから神様から3つ願いを叶えてくれる事になって俺は、母さんと、父さんが優しい家庭に生まれたいと願った」


「……」


「あと2つは魔法を使う才能。そして最期の願いは神様からの加護をもらったんだ。笑っちゃうだろ?俺はもともと成人してる」


「…でもハルヤはこっちの世界ではハルヤなのよね」


「そうだね、俺はこっちではハルヤ・ユール。母さんと父さんが付けてくれた大事な名前を持っている」


「ハルヤはなんでそんな事を私達に言おうとしたの?」


「なんでだろう…なんだか隠し事があるとなんか心の奥がムズムズすると言うか、何というか…」


"私は異世界の方でこんな大きくなく全然小さい体でした。そして私は主人…ハルヤに助けてもらって寿命で死ねたんです"


「そうなの…ハルヤはそれを私達に言って去ろうとしてたの?」


「うん。俺は母さんの子だけど別の世界から来た人違いだって言って嫌な記憶だったらすぐに消えるか…なって……」

なんで涙が出てくるんだよ…クソ、止まれ、止まれ

そんな俺を母さんは抱き締めてきた。涙を堪えながら、お母さんらしく居たいのだろう。


「私が!私が貴方を産んだお母さんなのよ!それが異世界から来た子なんて、私の子は貴方よ!そのサトウハルヤなんて名前じゃない、貴方にはハルヤ・ユールってちゃんと名前があるじゃない!」


「でも母さん達は裏切られたって思うんじゃ…」


「子が言ったことを信じないのは親じゃないわよ…だから、ね?貴方に異世界の記憶があろうと、なかろうと貴方はハルヤ・ユールなの、私と夫の宝物なのよ」

なんでだよ…なんでそんなに俺に優しくしてくれるんだよ…ポロポロと体ではいやだと言っているのに、心はもうお母さんの温もりを感じて目に涙が溜まる。


大丈夫…


大丈夫…


貴方は私の大切な子供よ…


"主人…"


「お、れが…バカみたい。じゃん、か……」


「大丈夫よハルヤ、泣いていいのよ。そんなよく分からない感情も洗い流しなさい」


「母さ…ん…。お母さん…お母さあぁぁぁー!!」


「よしよし、もう泣きなさい、泣いて泣いて吐き出しなさい」

俺は母の温もりをもう一度感じた。ぽんぽんと一定のリズムで背中を叩いてくれる手に俺はまだまだ出てくる涙を流した。

そして、やっと涙が止まって来た時には俺の意識は夢の中へ入る手前に立っていた。


「おやすみハルヤ」

俺はお母さんの声で夢の世界に踏み入った。









〜☆〜


ハルヤが泣き疲れて寝てしまった。

サトウハルヤ…それがこの子の本当の名前。ハルヤ・ユールは仮でもいい。私達の元にずっといてくれればいい。


"お母様、主人が申し訳ない…"


「なんとなくハルヤはおかしい。とはおもっていたのよ…けどね、私の子だからか可愛くて、健気で…このままセラやセロみたいに大きくならずに私とずっと手を引いて歩いていたかったなって…」

ずっと、「お母さん! お母さん!」って言ってほしい。けど、子はいずれ大人になる。


"主人は色々抱え込む体質なのでしょうね"


「ハルヤの事は一生の秘密になるわね。ふわぁ……ぁぁあ…私ももう一眠りしようかしらね」


"私も側で寝させてください"

フェルは小さくなって私の横に座って尻尾を私の手に巻きつけて瞳を閉じていった。

私も寝ようかな……

打ち明けてもお母さんはやっぱりお母さんですね

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