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31話

80突破だー!


「ん……。」

何かお腹の上に乗っているような気がする…少し目を細めながら目を開ける。しかし体が動かなかった。


(金縛りか?)

そう思った時、部屋の扉がキィーと音を立てて開いた。そこから何か女性らしき人が入ってきた。早く動かないと…!フェル!


"すーーすーー。んがあぁ…ぅ……"

くそ熟睡中かよ!スバル!エリナ!


「むにゃ〜」

「セロ兄〜まってぇ……」

くそ!2人もか仕方ない!氷柱、淡墨桜うすずみざくら


グサッ! パリン…

謎の女の人の腹に氷柱がグサッと刺さりそこから赤い桜の木が咲き乱れる。が確かに腹に刺さっただけでは死なないが真っ赤に染まらせたはずなのに、花びらの色素が滴り落ちて女の体は作り直されていく。嘘だろ…てかきも!


(ざけんな!クソ!クソ!)

女はどんどん近づいてくる。


何も抵抗出来ない


何も出来ない


「くっそーーー!!」

そして俺は女に頭から食……










「うわぁぁぁぁーーー!!はぁ……はぁ……」

目覚めた時には先程の光景と同じ部屋だった。隣ではスバルとエリナは寝ている。前の絨毯にはフェルが寝ている。

そうか…夢か……そっと顔に手を当ててからボスンッとベットに落ちる。疲れてたのかな…俺は隣のエリナのベットもぞもぞと入ってエリナを抱き締める。スバルと違った感触で癒されるな〜それに気持ちいい。

俺はそのまま二度寝と洒落込んだ。












〜☆〜


なんだか寝返りがしづらくて何かあるのかな?と思いながら目を開けた。そこには確かにお腹の辺りに手を交差させられていて、後ろでは誰かがすーすーと寝息を立てている。


(スバル?)

いいや違う。スバルの匂いは嗅ぎ慣れてるから昨日寝よ〜って言っていた場所から動いていない…ならこの抱き締められているのは……


(……っ!ハ、ハルヤさん!?)

どうしよう、どうしよう!

私寝相悪くてハルヤさんの方に行っちゃったのかな、あーハルヤさんって思うとし、心臓の鼓動が凄まじい勢いでドクドク言ってるんし、寝息が首元に当たってなんかドキーン!とするしあぁもう!くっついちゃえ!

体勢を寝返りでぐるっと回ってハルヤさんの綺麗な顔が目の前に広がっている。


(あぁ〜ハルヤさん寝顔可愛い〜!)

私は少し縮こまってハルヤさん鼓動を感じる。


ドクン……ドクン……ドクン……


これが私とスバルを助けてくれた人の鼓動、匂い、体。私達と対して身長は変わらないのにそれなのに…私達は守られてばかりだ。

ももちゃん、チョコちゃん、フェル…本当は主人であるハルヤさんのところにいた方がいいと思うのにハルヤさんは「フェルがいるから大丈夫。それに2人は俺よりももっと心配だからな」なんて言って私達に付けてくれているそれに優しくて、強くて、周りも見えていて私なんて…スバルだって剣の腕かどんどん上がってきているし魔法もオリジナルの…それも何処かの国の隊長クラスのオリジナルの技なんて使うから、私はどんどん置いてけぼりにされている気が……


「………エリナ…」

ドキッ!口から出てたかな。

その私の名前を一言言ってからまたすーすーとハルヤさんは寝息を立てた。

そうだよね、私も強くならなきゃその為にはトロイア先生に沢山教えてもらわなきゃ!






















「も〜またチョコ私の足蹴った!」

"仕方ないじゃ〜ん"

「わ!馬鹿もも!そんなとこで寝るな!」

"可愛らしい事"

「あー寝れねー!」

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