29話
また旅行に行ってくるので更新止まります。
「それじゃあみなさんに私からのお土産です!早いけど!」
「「「「「いえーい!」」」」
" "いえーい" "
るんるんで大きな袋を持っているエリナ。
何気にこれがエリナがみんなに買ってきてくれた初めての物かもな…あ、スバルはチョコを腕の中に置くと抱き締めながらまた眠りについたので今はベットの上です。
「それじゃあ、お父さん!お母さん!私とスバルを今まで住まわせてくれてありがとう!」
「ぐすっ…そんな、事思って…ぐすっ……暮らしてた、なんて…貴女はもう私達の…ぐすっ……家族なの、に……うわぁぁぁん!」
「エリナ、ありがとな。おとうざんうれじずぎるよーー!」
oh…お父さんとお母さんはもう大号泣、涙の嵐の様に泣いている。これには俺もフェルも、ももも、セロお兄ちゃんもセラお姉ちゃんも引くは。
けど、確かには家族同然のエリナからの初の貰い物だから嬉しすぎるのは分かるかな。
「そんな泣かないでよ!私も泣いちゃうよー!はい、ありがとう!」
「「ありがどーー!」」
すぐに子供がクリスマスプレゼントの箱を開ける様に急いで袋を開け取り出していたのは…
「おぉ…俺たちの家紋みたいなネックレスだ…!」
「私なんて見て!髪留めとヘアピン、それに家紋みたいなチャームも付いてるなんて!ありがどーー!エリナーー!」
「えへへ…これをみんなに買ってきてあげようと思ったけどお金があんまりだったから…セロお兄さん、セラお姉さん、ハルヤさんごめんなさい」
「そんな事気にすんなエリナ!それで俺らには何があるんだ?」
「気にしなくても大丈夫よ、流石私の妹ね」
「あ、まずは銀狼さ、フェルとももちゃんを先にいいですか?」
「おう!」 「えぇ」
「ありがとう!それじゃあフェル、ももちゃんにははい、これ」
袋から出したのはフェルの名前が書いてあり、狼の可愛い小さなキーホルダーが付いていた物だった。
そういえば、フェルには首輪とリードはあるけど迷子カードみたいな物は無かった。これにはフェルはなんとも言えない程目を見開いていた。
"やっぱりそれフェル用だったんだー"
"残念だったな、これは私の物だからな"
「もう喧嘩しないの!それとはい、ももちゃんいつもありがとう!」
"こ、これは!"
器用に袋から取り出したのは人参?と思ったが人参のオレンジの部分に【もも】と書かれたキーホルダー付きの首輪だった。
付いていったももがこの反応するのは何故だ?
"エリナちゃんこれ…"
「ももちゃんが休憩って言って私の頭の上で寝てた時にフェルのを作ってもらったお店まで戻ってももちゃんとチョコちゃん用に買ってきたの。ちょっとおまけしてもらったけどね」
"ふふっありがとう、大事にするよ"
「ねーエリナ俺ら待ちくたびれたぞー」
「ゆっくりでいいわよエリナ、先にハルヤにあげなさい」
「はい、セラ姉さん」
「よろしい」
え?何、なんでエリナ急にセラお姉ちゃんの口調が変わるとエリナもお姉さんから姉さんになるの?え?怖いんだけど…
というかフェル!お前どれだけ嬉しいんだよキーホルダー舐めすぎてベトベトじゃないか!
「それじゃあ、はいハルヤさん。ハルヤさんが居なかった今の私とスバルが居なかった命の恩人だから、少し豪華にしてみたんです…どうですか?」
渡された物は白いネックレスだった。
「これは?」
「大事な人。って感じの意味が込められている石と、生きる。って意味のある模様をあしらった狼の形をした物です」
「すげ…エリナありがとう。無くさない様にずっと付けてるよ」
「はい!」




