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2作品…1作品目です、ゆるゆるするお話を書くのか初めてなのでよろしくお願いします!
(え〜貴方は交通事故を起こし、また他の方を轢いてその方も助けなかった…いわゆる轢き逃げをしたと…そしてそのままガードレールに打つかり、そのまま川に落ちて溺死ですか…貴方は天国に行く資格はありません、誰か、この人を下へ。)
あれ…?俺はなんでこんない綺麗な場所にいるんだ?って、うわぁ〜腹から血の跡あるじゃん。
前の人は翼の生えた男の人に連れてかれていた。というか、あの男の人の腹筋すご!
(はい、じゃ〜次の人ここに立って下さい。)
俺かな?俺は歩いて、大きな本を持っている女の人の前に立つ。
(え〜貴方は、佐藤 晴矢さんですね?貴方は、買い物中にナイフを持った男に追いかけてられている女の人を庇い自身の腹部を刺され多量出血によって死亡ですか…お悔やみ申し上げます。)
あ、ありがとうございます?
(では、次に死ぬ前の罪を見ます…)
死ぬ前の罪だって?やだやだ、見ないで!見ないで!
(小学5年生で性の喜びについて姉から聞いて実践した。そして、中学3年で卒業。それ以外は…いじめで受け、裏でこそこそしまくっていたんですね)
あうぅ…否定出来ないです。
俺の姉ちゃんが腐女子で、いっつも部屋で、ぐへへ〜だの、達する!達する!とか俺の部屋まで聞こえる声で言っていて、何?そんなに面白いの?と思って、見せてもらったら…
男と男の○○○と○○○が○○に挿入して、その○○○を上下に動かして、って何言ってんだ!
(つまり、その…あれなんですね、まぁそんな人もいますよね…おっ、貴方良い事沢山してるじゃないですか)
え?
(高校生の時に、登校時刻ギリギリにお婆さんの荷物を持って家まで行き、遅刻しても言い訳にしなかった。川で溺れている犬を救出。動物関連の事が多いですね。ふむふむ…貴方は良いですね、貴方には2つの選択肢を渡しましょう)
2つの…選択肢…
(1つ目、今すぐ天国に行き、次の転生先が決まるまで楽に過ごす。)
ふむふむ…俺はそっちにしようかな。
(2つ目、異世界…つまり別の場所に転生して新しい世界に行く。の2択があります、どうしますか?)
異世界ねぇ…
そう言えば、姉ちゃんが、
「異世界に転生したら私、チートをもらってイケメンの人と結婚したい!」
なんて言って気がする…
(確か…異世界に行く皆さんが言う、【チート】なんてスキルも与えられますが、どうですか?)
分かりました。俺、異世界に行きます!
(分かりました、ではスキルは何がよろしいですか?3つまで叶えられます)
う〜ん…急に言われてもな。
そうだ!動物好きだから、テイマー?だっけ?それが欲しいです!
(それは職業にありますので、大丈夫ですよ)
ありゃりゃ、じゃあどうするか…
そうだな…お母さんとか、お父さんが優しい家庭に生まれ変われますか?
(分かりました、もし冒険者になりたいと思う日があるかもしれませんので、その家族の次男、三男が良いかと…)
じゃあ、その家族の次男でお願いします。
(分かりました、では残り2つはどうしますか?)
まだあるのか…
そうだな、魔法を使える才能をください。
(分かりました。では、最後はどうしますか?)
そうだな…他に…他に…そうだ、貴方からの加護は貰えますか?
(私の加護…ですか…まぁ仕方ない、良いでしょう。全能の神である私の加護を授けましょう)
ありがとうございます、神様。
あと…まさか、赤ちゃんからですか?
(もちろん、加護が入っているので親さんからの躾も必要ですからね)
まさか!お母さんから、お、お、おっぱいを飲まなきゃ…
(いけません)
ですよね〜!
(それではお時間です、第二の人生楽しんで来てください)
えぇぇーー!ちょっと!まだ考えさせてよー!
俺の下の床が抜けて、下に落ちた。
☆
「頑張って!お母さん!」
「頑張れアミ!お腹の子が待ってるぞ!」
巨人か何かに手掴みで持ち上げられるかのような感覚に思わず動揺してしまう。
(うわっ! 何だ何だ!)
「おぎゃああぁ! おぎゃあああ!」
自分の意思とは違い、口から出た声は赤ん坊の泣き声なようなもの。
何やら人間が何人かいるようだが、よくわからない。目は開くことができなく、耳もよく聞こえない。
とにかく眠い。状況を確認したいのだが、抗えない眠気が俺を襲ってくる。
それから1.2週間経過した
最初は周りの状況が分からなくて不安だったけど、今では少しずつだが耳も目も視えてきた。
そのお陰で、今の状態がよ〜く分かった。
俺は現在、赤ちゃん用ベッドで寝ていた。
周りも少しだけだが動かせるので辺りを見ると、机に椅子、俺の服が入っているであろう小さなクローゼットが置いてあった。
けど1人は慣れているのもあって、逆に落ち着いた。
ここがあの女の人に願った家で、貴族かな?地方の領主かな?
そんな事を考えていると、ガチャッと部屋が開いた音がした。そしてメイドのコスプレ…いやメイドさんが部屋の窓を開けてくれた。
すっごく良い香り、森の香りかな?がしてきた。
(日本とは大違いだな…)
そして、俺のところにやってきて、俺の頬をプニプニと触ってからふにゃ〜んと蕩けた。が、直ぐに顔を叩いて部屋を出て行った。
というか、暇だ。
早く歩きたい。
早く話したい。
本当に暇、早く歩ける様にジタバタと手足を少し動くだけでも疲れる、やっぱり赤ちゃんなのか…
そんな事を考えてたりしていると、部屋の扉の奥から話し声や、足音が聞こえてきた。
この話し声は両親と兄弟だ。
扉が開き中に入ってくる、綺麗な茶色の髪の毛でロングの女性が俺のお母さん。
そして、すっごいイケメンで、髪の毛が黒の男の人が俺のお父さん。
それに、多分俺が言った通り兄弟が2人が真っ先に俺の所まで来た。
「ーーーーーーー!」
「ーーーーーーーーーーーーー♪」
「ーーーーーーー」
「「ーーーーーー」」
ふふっ、怒られてやんの。
兄弟のお兄ちゃんは、黒髪にワイルドな感じの顔。
お姉ちゃんは黒と少し茶色が混ざったボブヘアーってやつだった。
2人は俺の頬をプニプニと何度も、何度もプニプニしてくる、そしてお兄ちゃんが俺の手のところに指を出してきた。
俺は仕方なくというか…なんというか勝手に体が反応して兄弟の手を握る。すると、お兄ちゃんのワイルドな顔とは正反対にとっても可愛い笑顔を見せた。
お父さんも、ゆっくりと俺の頬を触り、プニプニし始めた。お父さんもふにゃ〜んとなった。
「ーーーーーー」
「ーーーーーーーーーー!」
あぁ…多分可愛いって言ってくれてるんだけど、日本語じゃないせいでもう、日本語ではペンだけど、ドイツではクーゲルシュライバーって言っているみたいだった。
そして、お母さんが3人に声を掛けて俺とお母さんだけになる。
あぁ、時間か…
母親が胸を出して俺の顔に近付ける。
俺は赤ん坊だ。仕方ないと思うが、少し恥ずかしい。産まれてからもう一週間は立つがまだ慣れない。
ご飯の時間なのに飲もうとしない俺を見ると母親は心配そうに俺を見てくる。
ごめんなさい、飲むからそんな顔をしないでください。
こうしてお腹がいっぱいになり、眠気がやってくる。
お休みなさい、お母さん。
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