終末リリック
「私を読んでくれるんでしょ?」
僕という物語は、フィンという名前の一冊の本との出会いから始まった。
そいつは傍若無人でわがままで、人のいう事なんてちっとも聞かないひねくれ者なのに、寂しがり屋で甘えん坊で、よく僕に本を読むようにせがんだ。
本は読まれて初めて存在を認められる。
彼女の願いはただ一つ。
散り散りになったフィンという物語を完成させ、それを読んでもらうこと。
――これは、誰にも読まれる事の無いはずだった彼女が、神話と呼ばれてゆく物語。。。
僕という物語は、フィンという名前の一冊の本との出会いから始まった。
そいつは傍若無人でわがままで、人のいう事なんてちっとも聞かないひねくれ者なのに、寂しがり屋で甘えん坊で、よく僕に本を読むようにせがんだ。
本は読まれて初めて存在を認められる。
彼女の願いはただ一つ。
散り散りになったフィンという物語を完成させ、それを読んでもらうこと。
――これは、誰にも読まれる事の無いはずだった彼女が、神話と呼ばれてゆく物語。。。