5 やっぱり一人で行ってはいけないな
今回は本編とは少し離れます
05
というわけで今回は依頼を解決しようと思っていたんだが....
どうやらここで思っていたことが起きた
申請をする前に、一億円の借金を抱えてしまったのだが、
まぁ、この先はまたあとで話すとして
実は、申請をしてから、すでに1週間が経過していたのである、
じゃあその1週間は何をしていたか、気になる人もいるかもしれない、
なので今回はその1週間、何をしていたのか
何が起こっていたのかを話そうと思う、
まぁ、本当にいろいろあったが、期待はしないでいてほしい。
まずは、申請をした次の日のことである、
この時、俺は初めて来たと言うこともあり、異世界内を探検していた
ご飯を食べるところはあるのか?とか娯楽をするところはあるのか?
などと知りたいこともあったしな、
「....何かあるのか?」
そう考えながら道なりを歩いていたんだが、
「....迷った」
特にお目当てのことが見つかることもなく、
どこかわからないところに普通に迷ってしまったのである。
ここで、福と一緒にいたら帰り道を教えてくれていたかもしれないんだが、
(ここで沙羅と朱里を出さなかったのは、....まぁ察してくれ)
生憎今回は俺一人だけの探検なので、
ほとんど情報を持っていない俺が迷ってしまうと、
もう終わりみたいなものである。
勿論、携帯も持っていないので、連絡をとることもできない
そういえば沙羅からなんかもらっていたんだったな
....一体何をくれたんだ?
[もし迷ったらこれで連絡してきてね~~
やり方は自分で調べてね!!
沙羅]
この手紙と共に
なかなかな大きさの箱が入っているんだが、
しかもなんかかたかた動いてるし....
一体何が入ってるんだ?
「....」
これは黙るしかないわ、
ちなみに何が入っていたと思う?
ネコ?犬?
とかならまだよかったんだろうな、
箱を開けると、そこには鳩が一匹入っていた。
いわゆるこれは伝書鳩と言うやつだよな?
いやいやちょい待てや、いつの時代のひとだよ
もう少しあっただろ?何で鳩なんだよ!?
こう話しているうちに、いつの間にか鳩がどっかにいっちゃったし、
伝書鳩ならせめてしつけぐらいしておきましょうよ、
こんなの使い物にならないじゃないですか、
これであっさり連絡手段を失った訳ですが、
そういえば、朱里からもなにかもらっていたな、
頼むからこの場で役立つものを....
[あのときはごめんなさい
そのときのお礼としてこの先で使える物を送ります
P.S 私の機嫌でも治してろや!!
朱里]
何で手紙の途中で怒ってるんだよ、
しかもなかなか意味不明なところで怒ってるし、
せめて書ききれよ、怒らずに書ききれよ。
ちなみに中身は、グミが一袋、オレンジソーダ味の....
いやいや、別に今機嫌を直す道具は要らないんだよなぁ、
今使えるものがほしいんだよ。あとで使えそうなものは要らないんだよ。
まぁここでいくら言おうがこの状況が変わることがないんだが、
しかし、これは本当に困ったな....
「....よし」
仕方ない、ここは気は進まないが、異世界人に聞き込みをしていくしかないな、
聞き込みを初めて3分ぐらいで一人目を捕まえることができた
意外と早く捕まえることができたな....よし聞いていこう。
「あ?道?そんなもの自分で探せ」
なんかすごい不機嫌に去っていっちゃいましたけど....
この世界の人は口が悪いのか?
いやいや、多分これは偶然だろう。いや、偶然だ
次に捕まえることができたのは、30分ぐらい経った頃だった。
頼むから、まともな人でありますように....
「.......」
これはなんですか?何も返事が返って来ないんですが、
いわゆる無視と言うやつですか?
....ここの住人は性格が悪いやつしかいないのか?
そして、その予想通り、
このあとも何度も住人を捕まえ、道を聞いてみたが、
見事に無視を決められるか、見事に逆ギレされる始末だった。
なんだこれは、俺が悪いのか?
何でこんなに俺の心が傷つけられないといけないんだよ。
やばい、そう考えてると、本当に泣きそうになってきた。
住人に無視はされるわ、道は全くわからないわ、本当に駄目だ、
ここで詰むのか?異世界に来て詰みか?
....あぁ、もう何も考えなくていいや、
見つからなかったら、それならそれでもういいや、
それでもういっそのことこのまま見つからずに....
「お~~い!!」
あぁ、どうやら黄泉からの使者が俺のことを迎えに来たみたいだ、
早くいかないと....
「有明~~大丈夫!?」
いや、違う、この声は....沙羅か!?
何でここが分かったんだ!?
「どうやらちゃんと動いたみたいだね!」
沙羅の手元にあったのは、あの逃げたはずの伝書鳩
....まさか、あれは逃げたのじゃなくて
どこにいるのかを知らせにいっていた....と言うことか?
「そうそう、やっぱり持たせておいて正解だったね~!」
本当に少し泣いてしまったよ、
見つけてくれたのと、久しぶりにちゃんと喋ったことで
そのあとは、道を教えてもらいながら、
家に帰りましたよ、ええ、
ここで一旦話を切ろうと思う、
また話す機会がくると思うからそのときに話そうと思う、
さて、今がどうなっているか
あの借金から1週間が過ぎた頃、俺の家に事務所の役員が来ていた。
理由は勿論....一億円の借金の返済についてだ、
だが、特に仕事もしていなかったので、そんな額が返せるわけがなく、
勝手に役員側から、仕事が依頼された。
断ろうと思えば断ることもできたんだが、
後々借金のこと考えると、どんな要求をされるかわからなかったので、
しぶしぶ受けることにした。だが、それが間違いだった。
ちなみにその内容は、
沖田要を拘束して、事務所に引き渡すことだった。
ちなみに手段は問わないらしい、
報酬は500万円、
多分、明日はこれのことでいっぱいになるんだろうな、
みてくださりありがとうございました!