1 おかしなこともあるなぁ
視点は主に主人公視点です。
ちなみに初投稿です
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いきなりなんだが、夢って本当に叶うものだと思うか?
それはサッカー選手だったり、パティシエだったり
いろいろあると思うんだが、俺には一応夢が2つあったんだ。
それは刀を持ってみることと、お金をより稼ぎたいということ。
でもこれは夢としては一生叶わないと思っていたんだ、
だって普通に考えてそうだろ?
この社会、刀を持つだけで捕まるし、お金稼ぎもなかなか厳しいものがある、
だから夢をあきらめて普通に生活していたんだが、
ある日いきなりそれが叶ってしまったんだよ。
しかも2つ同時に、
でも、これは同時に人間を捨てると言うことでもあったんだよなぁ....
まぁ、それは後々わかっていくんだが、
だからその記録をここに残そうと思う。
いい出来事だったり、悪い出来事だったり、衝撃的なことだったり、
色々書き残していこうと思う。
まぁこれが俺、有明にとって最期の手紙にならなかったらいいんだが。
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「いってきます....って誰もいないか」
この俺、藤沢有明は高校2年生だが、独り暮らしだ、
いや、正確には一人しかいない、と言った方が正しいかもしれない。
まぁ理由は簡単で、(両親が俺を捨てて出ていった)という理由である。
でもこれがあるお陰である程度は不自由なく過ごすことができている。
(一人は気楽だな....)
というふうに思いながら、いつも一人で登校している。
だが、今回は少し違った。
「おい、有明」
謎の黒い服をきた男が俺の前に立ちはだかったのだ。
俺はこの時なぜ俺を呼んだのかとか、やたらゴツい人が出てきたな、とかより、なぜ俺の名前を知ってるのかが気になってしまっているんだが、
「....誰ですか?」
ここで引いたら男としての俺のプライドが許さない、学校
だからあえてここは普通に接するのが一番だ。
「....」
あれ?なんか顔がものすごく怖い顔してるんですが....
もしかして怒らせちゃったかも....?
「....お前にもいずれこれを使うときが来るだろう」
良かった。怒ってない....っておもいっきり名前のことスルーされてるけど、
というかいきなり銃を渡してきたけど....って銃!?
「こここここれは!?」
「今はまだわからないか....」
ちょっと普通にスルーされてるけど、
今すごい頭が混乱しているんだけども....
「また会おう」
ちょっと勝手に去らないでくださいますか....って行っちゃった。
あの男が去っていったころ、俺の頭はフリーズに陥ってしまっている。
あの男は一体誰だ?あの銃はなんだ?何で俺の名前を知ってるんだ?
....ダメだ。考えれば考えるほど頭が爆発してしまう。
という風に考えた末に思い付いたのは、(すべて気のせいだった)
で己を通そうと考えた。
これは幻覚だ、全て気のせいだ!....よし!!学校に行こう。
ちなみにこれで学校に遅刻して先生に、
おもいっきり怒られたのはいうまでもない。
ちなみにそろそろこの辺で俺の友達と遭遇する。
なので少し紹介しようと思う。
「やぁ、有明海、体調はどうだ?」
「....その名前はやめろといってるだろう」
「いや~ついね」
こいつは後藤 福。俺の友達で、ごく普通の高校生である。
ちなみに(有明海)は俺のあだ名である。
俺はやめろといっているんだが、みんなはその名前で呼んでいる。
そんなにみんな海が好きなのか?と疑問に思うこともある。
「まぁいつも通りじゃない?ね、有明」
こいつは唯一俺を名前で呼んでくれる。
佐々木 沙羅。女友達である。
一応趣味はお菓子づくりらしいが、
一回も沙羅の作ったお菓子を食べたことがない。
果たして本当にお菓子づくりが趣味なのか、謎である。
「そうだな」
「じゃ、いこ?」
「はーーい、席につけ」
というふうにいつもの日常だと思っていたんだが、
「今日はごふぉ!?」
ん?どうしたんだろう?先生?
なんか血を噴き出して倒れて動かなくなったけど....
しばらくすると先生を見た女子生徒が騒ぎ出し、クラス中がパニック状態に
....どうやら今日はおかしなことがたくさん起こる日らしい。
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ドラマとかで刑事があまりにもグロい死体を見たときにあまりにも酷すぎて、
何もしゃべることができないっていうシーンがあるじゃん?
まさしくあのシーンのまんまだったね。
実際に人が死んでも意外と冷静でいれるんだなと思ったよ。
でもみんなはそのような状態ではないらしい。
今じゃ学校中が大騒ぎになってる。
そのときだったんだ。その騒いでる教室のなかに誰か入ってきたんだ。
容姿からして、小学生ぐらいの女の子、(ここ高校だよな?)
て、俺にどんどん近付いて来てません?
「一緒に来て?」
ちょっといってる意味がわからないんですが....
ってあれ?どんどん周りが白くなって見えなくなっている気がする、
煙でも使った結果ですか?
しかも周りも少しずつ静かになっていってるし....
あ、よくよく考えてみると煙でもないし、
みんなが収まったわけでもないな、
多分俺が気絶しただけだな、これ、
次に目を覚ましたのは、謎の廃墟の一室で、なぜか拘束されていて、
さっきの少女が現れ、拷問されることになる....という展開はさすがになく、
俺は、自分の部屋のベッドで寝ていた。
でもなにかおかしなところが一つある、なぜか俺が
ここにいる理由がわからない、
朝学校に行く途中にゴツい人に会って....ここからが思い出せない。
なぜ俺は自分の部屋にいる?
「あなたを探しに来たから」
そうそうそういえば....っては!?
「お前....!?」
「....覚えているの?」
そりゃあ覚えていますとも、だって最後にみた人物だから....ってあれ?
そういえばどこであったっけ....?
「....いや、俺の思い過ごしみたいだ」
「....そう」
というか、顔の表情が全く変わっていないんですが、
これがアニメでいう"無表情キャラ"というやつですか?
「って何で俺の部屋にいるんだよ!!」
「....?」
いやいや、私何かしましたか?見たいな顔されても困るんですけど、
普通に不法侵入してますけど、犯罪やってますけど、
「....ダメだったかな?」
そんなうるうる目で俺のことを見つめないでくれよ....!!
なんか俺が悪いみたいになるだろうが!
「....いや、ごめん」
「....そう」
くそ....この状況はどうすればいいんだ!!
俺の状況もわからないし、この少女が誰かもわからない、
なんか色々わからないことばっかりだな。
「何で俺を探してたの?」
「あなたは狙われているから」
誰から狙われてるんだよ。俺、特になにもしてないんですけど。
「誰かはわからないけど、
裏社会に関わっているいろんな人から狙われているというのはわかっている」
誰だよ。なんかかなりざっくりしてるな。って、
俺そんなところから狙われることしたか?
....やってない、絶対やってない、
いや、待てよ、もしかしてこれは何かのどっきりで全て嘘だったり....?
「嘘じゃない」
....こいつ心読めるのか!?
エスパーかなにかか!?
「....来る!!」
来るって何が....ってうぉ!!
なんか飛んできたぞ!?
「あ~あ、せっかく当たると思ったのにな~
あ、あなたの命をもらいに来たよ!!」
「....」
今俺の目に見えているのは、
中学3年ぐらいの女の子がいきなり現れて、「俺を殺す」といってきた。
色々言いたいけど....こいつ誰だよ!?
て言うかどこから来たんだ!?
俺を殺しに?まじかよ!!
て言うか何この展開!!いきなり過ぎるだろ!!
「だから、次は動かないで....は!!」
うぉ!!また飛ばしてきやがった!!
あぶねぇだろ!て言うか一体なにを飛ばしているんだ?
「何で避けるのかなぁ??」
こいつ....目がマジだ、本気で俺を殺そうとしてる。
こういうときは....あいつなら!!
「......」
あ、そうですよねはい。
やっぱり少しでもあいつを信じた俺がバカだった....!!
あいつも普通の人間だからなぁ。
....というかちょっとまて、俺本当にこんなところで死ぬのか?
いきなりおかしなことに巻き込まれて、そのついでみたいに
いきなり現れたやつに理不尽に殺されるのか?
「それじゃあね!!」
....よく考えると短い人生だったな。
まだ異性と付き合ったこともないのに....
なんか残念だな....
「....勝手になにやってるのかな?」
ん?今の声は誰だ?
この声質からして、あの殺人鬼ではない。
ということは....
「なんで邪魔をするの?猛禽」
「何で?じゃあさっきのあなたの言葉をそのまま返すね」
やっぱりあいつか!!
て言うかすごい性格が変わってる気がするけど....
あと猛禽って何?リンゴの種類かなにかか?
「もうそろそろ呼んでおいた仲間も来ると思うから、
返り討ちに遭うかもしれないよ?」
「....へぇ?
あなたに仲間なんていたんだ?組織の裏切り者のくせに」
何の話をしているのか、わからないし、
全くついていけない。俺、すごいおいてけぼりにされてる感が....
「それがいるんだよなぁ、ここに」
「お前は!!」
そこにいたのは、俺の友達である福だった。
て言うかお前も不法侵入してるじゃねぇか。
「私もいるよ?」
沙羅もそこにいた。
この家は不法侵入されやすいのか?
ここそんな二階って低かったっけ?
(また防犯グッズを買っておこう)
「....確かにこれは不利だね。
また出直すよ!!」
といって立ち去ろうとしている時に、
なんか思いついたのかな?
俺を呼んでるんだが。
「そういえば自己紹介まだだったね。
私は藤井要、またそのうち会えると思うから、そのときはよろしくね~!!」
....と言い残して去っていっちゃった。
て言うか一体何が起こっているんだ?
これはどっきりだよな?
あと何で俺の友達がいるんだ?
「....これが私の仲間」
「隠しててごめん、これからもよろしく」
「よろしくね!!」
「....信じてくれた?」
なんか色々ありすぎてわからないが....
どうやらこれは信じるしかないみたいだな。
見てくださりありがとうございました