異世界召喚
勢いで書いてます
俺が気が付くとそこには美しい女神がいた。
見た目は髪はブロンド色の美しい長髪に綺麗に澄んだ瞳、そして色白の肌とステレオタイプの美女だった。
さらにはそのギリシャ神話の女神のような露出度が高い服装にまともな感性をしている男性ならば必ずみてしまう魅惑的な巨乳をしていた。
「ようこそ、哀れな魂・・・きゃああああああああああ!」
まぁ、当たり前だろ。石目、山田、俺と“地獄のだんご三兄弟”という、最悪の物を見てしまったからな。
俺達はトラックに引かれたときに、偶然石目と山田が全裸だったこともあり、たまたま石目のクラスメイト絶対不登校にさせる技“地獄のだんご三兄弟”の形になってしまったからだ。
ちなみに俺がこの技を食らうのは2回目だ。これで不登校になった。
“地獄のだんご三兄弟”は説明するのも嫌になるほど不浄の源のように生理的に受け付けない行為だ。これを見てしまった者は吐き気を抑えらない。
というか、何故こうなった。
「何だ、女か」
石目は女神を見て、そう言った。
こいつは女に一切興味がない。人間の屑だ。
「いやぁ!能力適当にあげるから本当にどっか行って!変態!二度とこないで!」
女神は再び俺たちをどこへ飛ばした。
俺は悪くない。
◇◆
俺達が再び気付くと中世ヨーロッパのような城にいた。
周りを見渡すと大量の兵士が俺たちを囲んでいた。
そして、開幕の一言がこれだ。
「ようこそいらっしゃいました勇者様!!・・・って魔物もいるぞ!」
今度は俺を含まない。奴らは今“冥府のソーラン節”をしてるからな。
これは二人で行う汚い山田の得意技である。というか、俺も吐き気を耐えられない。
「オロロロロロロロロロロロ」
「うわ!勇者様が吐いたぞ!」
うーん、それにしてもこの汚物どもと一緒に異世界召喚されるとは・・・。
気分は最悪だ。何でもかんでも異世界召喚するからこうなる。
さて、俺はさっさと王様からもらえるものをもらいに・・・。
「おい、二人とも早くしろ」
「あっ、待ってくださいよ。西京も早くしろよ」
いつの間にかやめてるし。どちらにしても兵士達はあの二人を通すわけがない。
兵士達は手に持った槍であいつらに襲い掛かった。
が、何かよくわからない能力で兵士達は一網打尽にされた。
「こ、こいつらチート能力を持ってやがる!」
俺は驚愕した。
不味いぞ。こいつらにチート能力を持たしたら、人類がある意味絶滅する。
だが、先に進むしかない。
俺は適当な兵士をたたき起こして、王の下に案内させた。
何故か、石目と山田もついて来る。
◇◆
「ホッホッホッ。良く来たな異世界の勇者諸君・・・なんか魔物もおる気がするのお」
玉座に座る白髪のヒゲをたっぷりと蓄えたいかにも私は王様ですという人が目の前にいた。
魔物とは誰のことだろうか。たぶん、山田だろう。
「ま、まぁ。とりあえず説明しよう」
そういうと王様はこの国情勢を説明してくれた。
この世界はナザルドといい、いわば剣と魔法とファンタジーの世界だ。
この国の名前は「クザナク」というらしく、超絶弱小国だ。
何でも俺たちを召喚したのはここ最近魔王がこの辺に現れたらしく、自国兵士じゃ歯が立たないので、大国「バハムル帝国」の真似をして異世界召喚をしたらしい。
ちなみに魔王は現段階では二人おり、「アイワーン」に出現した魔王の名前はローリスというらしい。もう片方の魔王は世界征服たくらんでいるけど、我々には関係ないので放置でいいらしい。
「ということじゃ。頼むぞ、勇者達・・・ふぉおおおおおお!?」
何やってんだ、こいつら。
王様が大事な話をしている時に。
「おう、西京。見てないでこっち来いよ」
「入らなかったら、お前ラーメン買ってこいよ」
俺は当然、
「断る」
何でやる必要があるんだ。
「き、貴様ら。一体何をしておるんじゃ・・・?」
そこで俺は王様の側に近寄り、首根っこを掴んで放り投げた。
「ちょ、お主何しておるんじゃ」
俺は理解しないこの馬鹿に言った。
「わからないのか。今日から俺がこの国の王だ」
「は?意味が分からんぞ・・・?」
「ふっ、お前の頭が追いつかないか。俺がこの逆座に座った瞬間!この俺がこの世界の王に!」
「あっ、そのイス。わし以外座ると爆発するから」
「えっ?」
その瞬間玉座が爆発し、石目や王だけではなくこの国の人々も巻き添えに俺は死んだ。
さらにその爆発は魔王城まで到達したらしい。
その爆発で魔王も死んだ。
こうして、俺は国を一つ救った。
打ち切り芸です