絶望の世界
勢いに任せて書いた。反省してない
俺の名前は西京杉。17歳の高校生だ。
俺にとってこの世界は地獄だ。
学校に行けばいじめられ、家にいても退屈なだけだ。
けれど、学校に行かないと卒業ができないので、俺はおよそ8ヶ月と10日ぶりに高校に行くことにした。
引きこもり生活が長かった俺にとっては砂漠の灼熱の地獄はとてもつらかった。
しかし、卒業のためには意地でも学校に行かないといけない。
俺は気分を悪くしながらもクレーン車に乗って学校に向かった。
俺の学校は家から10cm先の湖の奥底に沈んでいる。
湖はとても深く、大量のピラニアとサメが生息している。
俺はそこで最強を目指すためだけにこの学校を選んだのだ。
しかし、そこで待っていたのは地獄だった。
クラスメイトからの執拗ないじめだ。
あいつらは最低のクズの集まりだ。
俺はあいつらにいじめを受けるたびに死にたくなる時もあった。
けれども、最強を目指す俺にとってはそんなことでくじけるわけには行かなかったが、ある日俺は我慢の限界を迎えた。
その日から俺は不登校になった。
引きこもり生活は有意義だった。
アニメは見放題だし、ゲームをし放題とまさにパラダイスだった。
俺には親はいる。
しかし、二人共俺に何も文句を言ってこなかった。
きっと俺の気持ちを察してくれたのだろう。
その日からは好きなことをばかりやった。
自信をネットワークに接続し、異世界に転移したり、オリジナルメニューを開発したりと、それはそれで楽しかった。
けれども、そんな日々に飽きてきた。
俺はその日から自堕落な生活が始まった。
しかし、最強を目指す俺にはそれは苦痛だった。
俺の黒血爪が泣き始めたのだ。
血に飢えていると思っているのだ。俺が。
だから、俺は再び学校に行くのだ。
「・・・はぁ」
俺は湖の前で着いた瞬間、溜息をついた。
また、あの地獄のような日々が続くと気が重いからだ。
しかし、うだうだしても仕方がない。
早速俺は湖にダイブし、学校に向かった。
倒したピラニアの数は0匹だ。
ふっ、流石のピラニア共もこの俺に恐れをなしたか。
そして、俺の目の前には俺の通う学校「頭蛾丘椎小学校」だ。
俺はここで5浪している。
これはまだましな方だ。
俺のいじめの筆頭格は20浪している。
さて、俺はさっそく校門の前を泳ぎ、学校の中へ入った。
俺のクラスは2年1組だ。
早速俺のクラスに入るいきなり地獄が入った。
「おう、西京をひさしぶりじゃねぇか。俺に挨拶なしとはどういうことだ、オラァ。そういえば、お前俺の呼び出しから逃げたよなぁ。で、どう落とし前つけるんだ、ん?」
クラスのチンピラ共リーダー格のくず石目大介だ。
分かりやすくいえば、俺をいじめている奴の代表格だ。何でもかんでも自分の思い通りにさせないと、気がすまない男だ。
奴に逆らえばひどいめにあわされ、その後も奴にストーカーのように付きまとわれる。
あいつは人の机やイスを食べたり、授業中にもかかわらずこの世の物とは思えない汚い光景を見せつけてくる。
奴に目を付けられた男子生徒は最終的には地下室に連れてかれて、何かされる。
俺がいじめのターゲットにされた時もそれは地獄だった。何度死にたいと思ったことだろうか。
一番たちが悪いのは自らはあまりいじめに関わらず、取り巻きたちにそれをやらせるのが奴の手口だ。
あいつは最終的には取り巻き達と汚い行為を始める。あれは本当に臭かった。
しかも、顔も成績も平均程度。親は金持ちで、先生やピラニアにもドン引きされる男だ。
なお、女癖は悪い。暇さえあればソープに行き、それに飽きると男子生徒の弱みを握り、無理やり関係に迫る。そのため、何度も泣き寝入りした男がいるのだ。
「まぁ、いいや。山田先輩いつものやつやりますよ」
「おっ、そうだな」
石目は早速朝一番から胸糞悪い光景を披露しようとしている。
山田は石目の取り巻きだ。主体性のないいじめグループのメンバーだ。年齢は石目より年下だが、彼より先輩だ。
俺に対しては特に何もしてこなかったが、生理的に無理だ。
とにかく、こいつらは汚い上に他人のものを勝手に使う最低な連中だ。
「はぁ、やれやれ。ん?」
学校の窓の外にトラックが全速力で走ってきているのに俺が気付く。
トラックの目の前に女子高生がいる。
「危ない!」
俺は早速窓破壊し、女子高生の盾になった。
ついでに俺の嫌いな二人も巻き添えになった。
すると、トラックの中からいかにもハードボイルド全開な白衣の天使が葉巻を加えながら消え行く俺に言った。
「ミッションコンプリート」
トラックは女子高生を乗せて、浮上した。
くそ、グルだったか。
すると、瀕死の俺達三人の下に魔法陣が浮かび上がり、そして謎の光に包まれてどこかへ行った。