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仮面の群像劇
ニタニタとした白黒の仮面が見てきて
まあ話しかけて見るんだけど
話すと仮面を剥がしたみたいでさ
溜め息を吐くような表情の仮面が姿を現して
パンチドランカーのシンデレラのガラスの靴が一つ
また一つ
割れた音が響いてて
見るに耐えない仮面の女どもが踊り出す
王子の前ではあざといお芝居を
群衆には不細工な立ち姿を
瞳孔の奥にレントゲンのような暑さを貼り付けられて
そんときに惹かれた男はいないようで
黒いトマトだの
弾けない葡萄酒だのぶつけられて
わんわんと泣き叫んだ女は
自分を仮面で偽った
そうやって王子と釣り合った女は
一生偽った自分を見せたらしい
王子を頼りにやった舞踏会も
盃を交わした食事会も
楽しくなくてさ
そんな物語を伝えてあげてえなって刹那に思って
言ってやったら背中にあったアイデンティティのレッテルが
滅亡




