世界最大級の君へ
「将来どうなっちゃうんだろうね。」
昔、彼女は私にそう言った。突拍子もない話でもなく、ただ高校卒業を控えた私たちにとっては当たり前に抱くものだったのかもしれない。大学進学する予定の彼女と職に就く私。彼女は中学校の頃から、精神科医になるために努力を積み重ね目指していた大学に合格した。普通におめでたい事である。一方、私は苦く苦しい思い出がありながらも、なんとか仕事に就くことができたのである。彼女はそれを褒めてくれ、非常に嬉しかった思い出がある。まぁ、まだ約1ヶ月前の話だが。
時は過ぎ、私達は卒業をした。
私は失恋をした。
彼女はそんな私と会話をしてくれたが、今はそんな気分じゃないほどに苦しかった。私じゃなかっただけの話とわかっている。分かっていてもその人の隣を歩くなら私がよかったという気持ちが離れない。どうして、どうして。
時はすぎ、私は失恋を認めた。
世界は私を認めなかった。
今、私は犯罪者だ。生きている今を全力で彼女を守ることに専念している。彼女は隣でのんきにも可愛く眠っている。
彼女は私が殺した、世界が認めなかった私の延命装置の中で眠り続けている。失恋をのみこんだ、私の、初恋の人。ずっと一緒に居ようね。
「将来どうなっちゃうんだろうね。」




