再 二人だけの夕飯③
プラプラ散歩をしながら、目的地まで向かう。
シルは時折、あっ!にーさんあれ!、、、
あっ!にーさんこれ!、、、と、
とても楽しそうに目を輝かせながら、自分で発見したものを教えてくれる。
こんな素敵な時間を過ごせるなら、オトン
の馬鹿げた、アイディアにむしろ感謝してしまう。
予定の時間にお店に着き、予約の名前を告げる。
案内された席に着き、メニュー表を見る。
「シルはこの、つっこめしで良いの?」
と、メニュー表の写真を見せる。
写真には丼からこぼれ落ちるほどに、いくらがご飯の上に載っていた。
「にーさんわたしこれこれ!!」
シルは大興奮で、メニューを指差す。
「他にお刺身は食べれる?それとも焼いたものがいい?」
シルはホタテのバター焼きと、じゃがいもを指差す。
烏龍茶を飲みながら、
「楽しみだね!にーさん!!」
と、上機嫌のシルに、
「いくらいつ食べたの?」
と聞くと、
「こっちに来た1月?頃?、、、?お義父さんが、いろいろ経験させてくれた中で、その時に食べたの」
シルの話を詳しく聞くと、シル達が、
こっちの世界を行き来する様になった
12月〜2月の間に、こっちの生活に馴染める様に、いろいろと体験をさせていたとか、俺自身時折、2人には会っていたが、その頃のオトンの構想では、一緒に暮らすことは考えてなかった。
むしろ、おとんが、二つの家を行き来することを前提としていたらしい〜
結局、2人が今の家で暮らしたいと、切望したようだ。
意外だったのは、オトンは当初反対して、オカンが賛成だったこと。
そんな話を聞いていると、シル姫お目当てのつっこめしがご到着、シルはキラキラに目を輝かせながら、スプーンですくいパクリ!!モグモグしながら、にっこりと笑みを浮かべる。
見ているこっちが幸せになって来る。
続いて、ホタテのバター焼きかご登場!!
シル姫は、フーフーとしてパクリ!って一口かよ、、、モグモグしてごくん!!
少し物足りなかったのか、俺のホタテを狙っている模様、、、
「シル、良かったらこれ食べる?」
そう言ってシル姫に提案すると、
表現出来ない、かわいい笑顔で、
「いいの!!」
(いや明らかに狙ってましたよね!)
その後、届いたジャガイモもペロリ♪
と完食、シル姫曰く、
「北海道最高〜♪」
だそうです。