ビバ!!家族旅行!!⑤
「あははは、行っちゃいましたねローネさん」
唖然としながらそうつぶやくノリヒト
ローネはノリヒトの腕に抱きつき、
「じゃ〜私たちも参りましょう!」
そう言って二人は歩いて行って。
電車に乗り、札幌駅まで向かう。
オカンとシルは仲良く話をしている。
オカンがどうしてこんな事をしたのか
考えていたが、まぁオトンとローネさんを二人にしたかったんだろう、、、
理由はわからん、3人の関係性に何かを言うつもりはない。
「ほら、着いたわよ!ぼーとしない!」
そうオカンに急かされて〜あっと言う間に〜〜大通り公園で、噴水を見ながらとうきびをモグモグ、、、???
(これが甘くて美味い)
オカンがとうきびを食べ終わると、
「さて、ソヨヒトとのデートも終わったし、
私はちょっとお出かけ!
はい!これお小遣いね!」
そう言って1万円を渡される。
「あとは、二人で観光してきてね〜!」
「えっ!オカン俺とのデートは?」
「あら、嬉しい事言ってくれるのね!
でも、駅からここまで十分歩いて来たじゃない!後で、L ENEするわね!」
そう言ってどこかに行ってしまった、、、、
なんだこれ?
俺が呆然としていると、
「にーさんもう食べないの?」
呑気に、俺の食いかけの、とうきびを狙う義妹と、二人きりになってしまった、、、。
「シルさんや、このあと、どないします?」
この状況下でのシルの心理状態を知る為に、とりあえずふってみる
「いま、とおも、こし、たべてぃるかぇわからなぁい、、、」
そう言って笑顔でモグモグさせながら答える。
でしょうね!許可無く勝手に俺のとうきび持って行ったんだから(怒)
「それで、とうきびを1本半を、お召し上がりになったシルさん?貴女はどうしますか?」
シルはご満悦の様子で、
「にーさんこれからどこ行くの?」
あ、、俺と観光するのね、、、
さて、どうしよう一人なら適当にプラプラだけど、、、シルの好みは甘いもの以外知らないし、、、
「シル、自然と街はどっちが好き?」
シルは口に手を当て考える、、、
「街?かなぁ〜?」
「じゃ〜札幌の街並みを観ながら散歩しようか」
俺がそう提案すると、
「うん!楽しそう〜!」
シルが笑顔でそう言った。