ペンダントの調整
シルはノリヒト達と一緒に山奥のラボで、
ペンダントの調整を行っいた。
(にーさんの様子が気になる。
でも、今は集中しないと、、、、)
シルが左手で触る球面体が赤黒く光る。
ノリヒトに言われた通りに、モニターに映る、計測値の範囲以内に魔法を制御する。
「よし、これで、、、ローネさんどう思いますか?」
ノリヒトは真面目な顔で尋ねる。
「そうですね、気配は消えたと思います。」
そう言って、ローネはサングラスを外し、
それを見つめて、
「でも、ノリヒトさんは本当にすごいお方ですね、私もこれが無いとシルが発動していた
魔法に気が付けなかったですもの、、、」
「それは、、、やはりローネさんも何かしらの影響下に、、、?」
「はい、あると思います
シルは私と違い直系ですから、、、」
そう言って、ガラス越しに見えるシルを見つめていた。
シルは新しいペンダントを手に取り、
「付けていいの?」
そうノリヒト尋ねる。
「これは失礼をしましたお姫様!!
せんえつながら、わたくしめがお付けいたします」
シルは笑いながら
「もう〜お義父さんったら、、そんなことばっかり、、、」
そう言って、ペンダントをノリヒトに渡し、後ろを振り向き、ペンダントをつけてもらう。
「ノリヒトさんこの後、どうしますか?予定より早く終わりましたけど、、、」
「そうですね、しばらく皆に会ってませんから、お会いになってはどうですか?」
そう言って、ゲートを見る。
ローネしばらく考えて、、、
「いえ、また別の機会にします、それより、
サチには悪いけど、せっかくの二人っきりなのでな、ノリヒトさんに甘えようかしら?」
そう言って、ノリヒトの腕に抱きつくローネ
「あははは!これは恥ずかしい〜」
そう言いながらも、まんざらじゃないノリヒト
「もう〜二人とも、わ、た、し、いるんですけど、、、」
「な〜に?シル、、、焼いてるの?
貴女も好きな人が出来ればわかるわよ」
「何それ〜、、、」
「ふふふ!貴女のお父さんに会って恋したのも、180年前だから、貴女もそろそろじゃ無い?」
「私は、、、別に、、、」
そんな親子会話を割って入るように、
ノリヒトが、
「シルちゃんのろけてごめんね!
でも、面白いですよね、二人と年齢で言えば遥かに僕より長く生きてるのに、実年齢が(肉体と精神年齢)、僕よりも年下になるって、、、」
そう言うと、ローネが返す。
「そうですね、人族とエルフでは、成長速度が違いますから、、、最初の10年はほぼ変わらないのですけどね、」
その言葉の後を引き継ぐ様にノリヒトが
「エルフが成人するのに約140年〜150年、人族で言うとちょうど14歳〜15歳、、、やはり、今回の件と繋がる様な、、、わからない、、、」
そう言って黙り込む。
そして、
「じゃ〜ローネさん!せっかくだから親子3人水入らずで、麓のスイーツ食べに行きましょう!ね!シルちゃん!」
そうして3人はラボを離れた。