デートですよデート①
待ち合わせの場所にさおりがいた。
「おはよ、、、さおり、早かったな」
「おはよソヨヒト、、、5分遅刻だよ」
「ちげーよ5分前に着いてるだろ!」
「ふふ、私は10分前だもん!!」
「で、どうする?渋谷プラプラ歩く?」
「歩くの?、、、」
「???」
さおりは、申し訳なさそうな表情で、
「今日の現場そこの体育館だよ、、、」
やられた〜仕込みが入念すぎるんだよ〜
ほらぁ〜やっぱりそうだったじゃん!!
「はっははは〜」
絶望の顔で俺が苦笑いをしていると、、、
「ぷっ!、、うそうそ!あれ〜ひょっとして?
今日は、トンカチ?持参してこなかったの?」
(貴様‼︎、(怒))
俺はさおりと歩きながら、
「はぁ〜結局、からかわれたよ〜」
さおりは笑いながら、俺の顔を覗き込み、
「なんのこと?、でもドキドしたでしょ?」
「あ〜ちげー意味でドキドキだよ」
「へ〜いつもは、別のドキドキをしてくれてるんだぁ〜」
そう言って嬉しそう、俺の手を握る。
「おい、ちょっと、、、」
思わず声が出る、、、
「ふふ、またドキドキ?」
「、、、、」
そう言いながら、センター街を向かい、
気がつくとアニメイトにいた、、、
各々の獲物を物色した後、
「ソヨヒトランチどうする?」
「俺金ないからガ○ト、、、」
「え〜もっとおしゃれな、、、」
「無理!!」
「ブー」
そんなやりとりの後、
さおりが折れてくれて、ガ○トに
「折れたんだから奢ってくれるんだよね?」
上目遣いでこびるさおり、
「くう〜しょうねーな」
「やった!どれにしようかなぁ?」
と、さおりはメニー表と睨めっこ
「ふふふ!田舎者が!みよ!この文明の力
タブレット様を!!」
そう言って、タブレットでメニーを探す、、、、お目当ての、、、、見つからない?
「あの、、、さおり様の、、、よければ私にも、、、その、、、メニー表を、、、」
「ププ、、自分で文明の力って言ってたのに〜」
「しゃ〜ねじゃん!これ見づらいんだから」
と、不貞腐れて言う。
「そういえば、ソヨヒトってじゃんのなまりあるよね、」
「えっ?お前も使ってるだろ?」
「あれはソヨヒトにうつされたの、、、」
「そうなの?うちはオトンが、使ってるから」
「お父さん横浜方面?」
「、、、、いや?下町だった様な、、、」
あれ?これ新しい多田野の家七不思議に認定か?そう思いながら
「うちのオトン、属性がありすぎて、、、
わけわかんない」
「すごく面白い人だよね、ほら、中学で会った時、、、」
と、注文そっちのけで、オトンの話で盛り上がっていた。