デートのお誘い②
さおりが横に来る、、、
さっきまでシルが居たであろう場所に。
「それで?ソヨヒト、なんか忘れてない?」
「、、、何の事だよ?」
「、、、ひどい、、、もう、、
私のこと飽きたのね、、、」
突然、始まる寸劇。
「お、、、お前何?
誤解されるような事を、、、」
「ふ〜ん?、、、なんか?
返しがいつもと違う、、、」
「そっ、、、それはお前が
おでこに手をてるから
調子崩してだなぁ〜、、、」
「まぁ〜いいけど?、、、忘れてるもの?
ちょうだい?」
「、、、、あっ!、おはよう?」
「プッ!ハハハ、、、なんで疑問系?、、、、」
「うるせ、、、」
「でも、ありがとう!!」
さおりは、後ろで手を組んで
俺の俺の顔を覗きのながら言う。
「あざといんだよ、、、演技しやがって」
「ふふっ!でも?好きでしょ?
こう言うの?
それともツンがご所望ですか?」
そう言って、小芝居掛かった
咳払いを一つ。
「ごほん!あんた!ゴールデンウィーク、
私とデートしなさい!!
あんたに拒否権はないから」
「、、、なっ!なに?」
「いい?あんたなんかが
私とデートできること感謝しなさい、、、
ってどう?」
「、、、不意を喰らって
ビックリしたよすごい演技力だな、、、」
「違うよ!デート、デート!」
「いや〜ゴールデンウィークは、、、」
「あーーそうやった断るんだ!!
いいよ、、、あの日こと、
みんなに言いふらしやる!!」
「おっ、お前変な誤解をされる事を、、、
わかったよ、、、
ただ、家族で旅行の予定もあるから、
金曜日が空いてたら、、、、その日な!」
さおりは、腕を組み、
首を傾けてしばし考えて、、、
「まぁ〜出来ないよりはいいか?
わかった!
ソヨヒト、それで手を打ってあげる!」
「あっ、私、日直だそろそろ行かないと!」
そう言った走って行った。
さおりは、いつも学校付近になると、
なにかしらの理由をつけて先に行く、
おそらく、俺とトオルの事を
気にしてるのだろう、、、。
、、、、
、、、、
「モテるのね?、、、にーさん」
「シルさん、、、やっぱり聞いてましたよね」
「別に、、、」
はい!フラグ回収ありがとうございます。
って、突っ込んでる場合じゃない!!
「成り行きだよ、、、
頼む、オトンだけは内緒にして、、、
何言われるかわからないから!」
「まぁ、、、私は関係無いから、、、」
見たか、さおりよ!これが氷のツンよ!
貴様の小芝居ではこの高みには
いつまでもたどり着けんぞ!!
(、、、あの人この前、にーさんと
一緒にいた人だった、、、)
学校に入ると、シル気配を感じない、、、
シルはどこかに行ってしまったようだった。