エルフの伝承②
エルフがまだハイエルフ(原種)だった頃。
森と森の生き物たちと友愛を求める為に、
魅力の魔法を使っていた。
いつしか、ハイエルフは、エルフとなり、森を出て、町を作り、それが都市となり、
国となって、エルフ王国が建国された。
その際に、多くのエルフは、ハイエルフの名残りは失い、一部のその力だけが残った。
そんな伝承。
「それでね、学校男子が私に
魅力されてるんじゃないかって、
お母さんが、、、お義父さんも
その可能性があるって、、、」
シルは要点をまとめ、必要な部分のみ
ソヨヒトに説明した。
シルはソヨヒト様子を伺い
「にーさんはどう?」
シルは上目遣いのつぶらな瞳で
俺を見つめながら言う。
「シルさん今のはあきらかに
俺に魅力使ってますね、、、」
「え〜なに〜?にーさん〜
そんな事ないよぉ〜」
シルは上目遣いで、口元に指を当て
ながら言う。
俺は平常心を装い
「まぁ〜俺は普通だがなぁ〜」
「にーさんそれひどい〜」
(やっぱり使ってるじゃねーか!
しかし、その話しには、納得出来る
ところがある。
アイツらの行動は、常軌を逸脱している。
でも、シルがいやがってるのに
お構いなしって連中も多い、、、
それに関しては疑問もあるが、、、)
「例えば、シルが彼らを魅力で操る事は、
出来ないのか?」
「わからない、多分出来ない、
使ってる自覚が無いんだよね、
そもそも詠唱もしてないし」
「でも、良かったじゃん!
原因となりうる推測が見つかった事で、
対策が出来るんだから」
「うん、お義父さんが、対応してくれるって」
「そうか、それなら安心だな」
「うん、でもどうしてこんな事に、、、」
「ローネさんには、シルと同じ事が、
起こってないの?」
シルは少し考えた後、
「多分ない、そうなってたらもっと
早くにこんな話になってる」
「確かに、2人同じ事が起きていれば、
大変な事になってるな」
そしてシルがつぶやいた、、、