働く意味②
私が図書委員になったのは邪な思いだった。
ホームルームの時間、にーさんの話に耳を立てていた。
にーさんはどこの委員会入るのかぁ〜?盗み見すればわかるかなぁ〜
盗み聞きでにーさんが友達に
ソヨヒト
「俺図書委員にするわ!楽できるし!!」
と、言っているのが聞こえ、私も図書委員になった。
図書室に入ると窓の外を眺めるにーさんを見つけた。嬉しくて思わずにーさん駆け寄り、声を掛けそうになってしまった。
にーさんの後ろの席に座った。
にーさんの背中を見ていた。
突然にーさんが後ろを振り向きビックリした。
嬉しかったけど、耳が動きそうになり必死に抑えた。
後で、隠蔽を使っていたことに気がついた、、、
委員長をやってみようと思った。
これなら学校でにーさんとお話しても違和感を持たれないと思った。
私が図書委員長に立候補すると、他のポストに男子生徒が群がった。
私の思惑とは全然違う方向になってしまった。
むしろにーさんは、より他人を警戒して私に話しかけてこない、、、。
私が頼りにならないのか、男子生徒が色々と手助けをしてくれる、、、助かるけど、、、困る、、、。
みんな、本を読むのが好きなんだ、連日図書室は満員となった。
委員長仕事は大変だったけど、一生懸命仕事してたら、徐々に女子生徒が応援してくれるようになった。
男子生徒が邪な気持ちで図書室に入り浸っている事を知った。
私のせいでみんなに迷惑を掛けている
会議の結果、色々と改善をする事になった。
にーさんは上の空で私を見てくれてない、、、
少しずつ改善の結果が出て来た。
今度は信頼していた副委員長が、良からぬ方に進み出した。
もう、、、駄目、、、限界、、、!!
みんなのおかげで、良い方向に向かってきた、、、
でも、、、全ての原因は、私なの?私が余計なことをしなければ?
胸が苦しくなってにーさん相談した。
ちょっと意味が理解出来なかったけど、にーさんは私のことを肯定してくれた、、、。
わたしを認めてくれてる嬉しい、、、私のしたい事をしても良いと言ってくれた。
これから起こる事を想像して前に進まないより、自分のしたい事をする、、、。
きっとにーさんがそばにいてくれる。
シル
「ありがとう!にーさん少し落ち着いた。
わたししたい事があるの、、、」
ソヨヒト
「なんだい?言ってごらん応援するよ!!」
「わたし!!にーさんのとこでバイトしたい」
ソヨヒト
「、、、、いいんじゃないかな、、、」
えっ?なんだって、、、