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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第6章 卒業
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残った二人は、、、

さおり

「まさか、、、この時代にそんな話があるなんてねぇ、、、」


予想外の展開に、ついてこれないさおりは戸惑っていた。


シル

「まぁ、、、こっちじゃ聞かない話だけど、元の世界だとよくある話しではあったし、、、権力のある王侯貴族なら自由な婚姻なんて認められず、ほとんどが政治的理由だった。歴史で習ったけど、かつてはこの国もそうだったから、有力者には多少そんな名残りがあるのかも、、、」


シルは至って冷静で澄まし顔だ。


さおり

「そういえばシルちゃんも危なかったのよぇ、、、」


生徒会室にソファーに座るシルは、向かいに座るさおりを見つめて、、、


シル

「まぁ、、、わたしの場合は親ではなく、外部勢力の圧力だったから、、、」


さおりはシルの言葉で今回の件が難しさを実感した。


シル

「ともあれ今回の件は私たちが口を出すことは出来ない、、、あとはシスね〜とソヨヒトが決める事、私たちはそれに素直に従う、さおね〜それで良いよね?」


さおりはコクリと頷きながら、こういう時のシルは頼りになると思っていた、、、。


シル

「それと、今回の件は丁度良い機会だから今一度聞くけど、、、さおね〜は、将来どうするの?

ソヨヒトのお嫁さんになるの?

わたしはどんな形であっても、ソヨヒトの第一妻のポストは譲らないけど、、、。」


さおりはシルの真剣な目を見て戸惑っていた、、、。


今の自分にシルほどの言い切れる自信が、、、


さおり

「ごめん、、、わからない、、、でもソヨヒトが好き、、、」


シルはさおりの言葉を聞いてニコリと笑い、、、


シル

「さおね〜が、今後どんな答えに辿り着くかはわからないけど、わたしはそれを肯定も否定もしないわ!!

でも、その決断を迫られるのはそう遠くないかもね!!」


そう言ってシルは微笑んでいた。



公園で冷えた体を温める為、ソヨヒトは風呂に入っていた、、、。


ソヨヒト

「やはり風呂は命の選択ですなぁ〜」


シズクは俺に何かをして欲しいとは言ってこなかった、、、。


話を聞いた俺はシズクにかける言葉が無かった、、、

シズクはそのあと、具合が悪いと言って帰って行った、、、やはり俺は選択を間違えた、、、。


今でもどうすれば良かったかわからない、、、

あの時の俺は何を選択するべきだった?


否定する?抱きしめる?親を説得しに行く?

結局、どれも俺が選ばなければならない、、、


本当に俺に選ぶ権利があるのか?





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