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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第6章 卒業
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冬将軍

ソヨヒト

「てなことがあった訳ですよ!!」


俺の話を聞きながら終始神妙なおもむきで、会長椅子に鎮座する生徒会長こと雲野沙織、、、


さおり

「そうですか、、、報告ありがとうございます。」


そう言っていつもの司令ポーズをとってなにやら考え込んでいる、、、


こいつ絶対ふざけてるよな!!出撃するのか?出撃した方が良いのか?


シル

「それにしても困ったものですねぇ、、、」


そう言いながら、さおりの隣に立って例の副司令ムーブをかます、生徒会副会長ことシルTミネフト、、、


お前らどんだけそれ好きなんだよ!!大体お前は誰の味方なんだよ!!委員会か?それとも司令なのか?



俺に話し終えたシズクは体調がすぐれないと言って先に帰った。俺はこの話を二人にするにあたってシズクから許可をもらい今こうして二人に事情を説明している。


シル

「とは言え、この件は生徒会ではなく、私たち婦人会の方の問題となりますから、、、そこで一つ、ソヨヒトはどうしたいの?」


、、、婦人会?ああ、、、なんか妻会なんて言い方もしていた、謎の秘密結社のことか、、、それにしても、、、


ソヨヒト

「正直、分からんよ、、、」


なにせ話が唐突過ぎる、、、。


俺の言葉を聞いて珍しくシルが険しい表情で俺を見つめ、、、


シル

「そう、、、それじゃどうにもならないわね、、、

ハッキリ言っとくけど、今回の件はわたしたちとしても、どうにもならないわ!!

まずは貴方がどうしたいかハッキリしなさい!!」


まぁ、、、そうだよなぁ、、、


新学期初日とあって、本格的な生徒会の活動は明日からとなり、今日はこれでお開きとなった。


シルとさおりは、まだ話すことがあると言うので生徒会室に残り、俺は一人で帰ることとなった。


なんとなく寄り道がしたくなり近所の公園へ、ブランコに座りながらぼーっと空を眺める、、、突き刺さるような寒さを感じながらブランコをこぐ、思えば何か悩みがあるといつもここに来ている、、、。



正直、虫が良過ぎるのはわかっていた。

けれど、3人がそれを認めてくれて許容してくれた、、、俺はそれにただ甘えていただけだ、、、。


俺の中で一線を越えなければ、こんなふざけた関係も許されるだろうと、たかをくくっていた。


シズクが目に涙を見せながら言った言葉、、、


シズク

「わたしは貴方を失いたくない、、、」


その言葉がナイフの様に俺の心に突き刺さっている。

ふざけて茶化しても拭いきれない俺自身の甘さ、、、。


今朝の天気予報で告げていた、冬将軍の到来を肌身で感じていた、、、。



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