ニューヨークからのハッピーニューイヤー①
母親と父親がまた喧嘩している。まったくこの二人は顔を合わせれば、、、
母と父のなり染めは、母の大学在学に交際、妊娠、結婚、出産と、いわゆるデキ婚で母曰く、だからしょうがなく結婚したとか、、、。
母はわたしの出産と育児のために3年ほど休学し、その後無事に大学を卒業して、わたしを育てながら法律を学び、
今は国際弁護士として、生活の拠点をここニューヨークに移している。
まぁ、母の場合、正確には大手法律事務所で、渉外弁護士をしながらニューヨーク州弁護士を取得する為、日々頑張っている様だ。
ちなみに母が所属している法律事務所は、世界規模で展開されている。フリーフィールド法律事務所、最近になって知ったことなのだが、この法律事務所の創業者達は、とある孤児院の人たちが中心となって設立しており、そのこともあって慈善事業にも大きく力を入れているとのことだ。
さおり
「ねぇ〜いつまで言い合ってるのよ!!
せっかく私たちがこっちに来たんなから!!いつまでもつまらないことでケンカはやめてよ!!」
母の仕事の都合で年末年始に日本に戻れないからと、
わたしと父をニューヨークに招待してくれた。
しかもびっくりしたのは、ニューヨーク行きの渡航費は全て会社持ちのファーストクラス、、、すごい!!
なんでも母の所属する法律事務所の会長が、母の旧知の親友らしく、、、
さおりの母
「あんたわたしがこっちで頑張っているんだから!!
娘と旦那を呼ぶ費用ぐらい出しなさいよ!!
娘はファーストクラスよ!!旦那は、、、
まぁ〜エコノミーで良いわ!!」
と、とんでもないことを要求したとか、、、
それを聴いたわたしが母に、、、
さおり
「いくら友達だからってそんなこと言ってクビにならないの?」
と、尋ねると、、、
さおりの母
「なに言ってるの!!あの子はわたしにどれだけの恩があると思ってるの!!私がいなかったらあの子は今の様に、呑気な専業主婦なんかしてなくて、バリバリのキャリアウーマンになって霞ヶ関にいたわよ!!
全部わたしのおかげなの!!」
、、、?
どう考えてもバリバリのキャリアウーマンの方が、、、
でも、それはわたしが母の様に求めているから?
話は今に戻って、、、。
さおり母
「ごめんねさおり、、、でも、このバカが、、、」
母が怒る理由はわかる、、、それは、、、




