バイトとポチ袋
楽しかった年末から年明けにかけての休みが終わり、
なにが悲しくて三が日、最終日に俺はバイトをしているのだろ、、、。
シル
「こらこら多田野君!!君には期待しているのだから、
サボってもらっては困るのだよ!!」
、、、こいつ、、、。
ソヨヒト
「俺に構わずさっさと持ち場に戻れシル後輩よ!!
皿洗いの邪魔なんだよ!!」
今日のバイトはシルだけだから、、、そんなに大変じゃない!!
なんて思った時もありました〜
シル
「だってしょうがないじゃん!!お店パンクしちゃったんだもん、、、」
毎度毎度の懲りないバカ店長が、売り上げアップためにSNSで、、、
超絶金髪美少女あります!!
なんて、夏の冷やし中華みたいな宣伝しやがって、、、
ほら〜季節外れのバカ共が群がって来る〜
こちとらおかげで朝から皿を洗いっぱなしだよ!!
それにしてもシルだけで凄い集客力だ、、、
まぁ〜このところ色々あって、みんなバイトに参加してなかったから(俺はちゃんと働いてたけどね!!)
それも影響しているのだろ、、、。
バカ店長
「シルちゃん〜店もそろそろ落ち着いて来たから、またよろしくね!!」
おい!!待て!!俺は休憩しとらんのだが、、、
シル
「任せて店長さん!!」
いやいや張り切るな!!むしろ客に冷たい対応して客足を減らしてくれ!!
、、、いや〜それはご褒美になってむしろ増えるのか?
ご褒美欲しさに、、、きゃ〜やめて!!皿が増える!!
そしてしばしシルの接客で再び店がパンクする、、、
シル
「う〜ん?今日は楽だなぁ〜」
お前だけだよ!!見てみろ!!みんなのやつれた表情を!!
、、、?
シルの制服のポケットから封筒が、、、
あっ!!それポチ袋か?
ソヨヒト
「お客さんからお年玉もらったの?」
シルはポケットから大量のポチ袋が、、、
どんだけ出て来る、、、ドラちゃんなのかな?
シル
「常連さんがくれるの!!でもね!!お店には一応チップシステムないから、店長さんが常連さんには3千円までだって、、、。」
、、、おい!!待て待て逆にそんなに貰えるのか?
それって俺の時給2時間より高いぞ、、、
後で、シルと確認したらポチ袋は30枚を超えており、金額にして約10万程、、、嘘だろ、、、
尚、後日談としてこの話をシルがさおりとシズクに話したら、さおりは帰国後直ぐにバイトを入れて、約6万をゲットしたと大喜び、、、
当然シズクはいらないと、バイトに出なかった様です。
さすが!!お嬢様!!
おまけ!!
そういえば俺オトンからお年玉貰ってないぞ、、、
オカンからは昨日1万貰ったけど、それはほぼシルのお腹の中に消えたし、、、
よし!!試しに〜
ソヨヒト
「シル〜?オトンからお年玉貰った?」
シル
「、、、うん!!」
ソヨヒト
「いくら貰った?」
シル
「1万、、、?」
ソヨヒト
「よし!!ありがとう!!これでオトンと交渉だ!!」
シル
(、、、本当は10万なんて言えないなぁ、、、)




