年末年始の買い出し②
さすがは年末の商店街すごい活気だ!!
特にさっきから目の前をキョロキョロちょこまかしている、絶世の美女親子に周囲の注目も集まる、、、。
冷静に考えてこの親子の組み合わせって不味くない?
すごい注目を集めてるんですけど、、、ほら〜またナンパされてる、、、。
シルもローネさんもナンパ迎撃スキルが凄くて、迂闊に2人をナンパすると、、、あの氷の眼差しで、、、
それにしても美人が冷たい目をするって、なんであんなに怖くてご褒美なんだろ、、、。
俺の隣のオッサンが2人に見惚れて、、、
ほら〜!!オカンにほっぺつねられた〜!!
シル
「あっ〜!!見て見てカニだよカニ!!」
シルが俺の手を引っ張りカニの元に、、、
なに?これを俺に買えと?、、、うげっ!!タラバガニ15000円!!たっけ〜!!
シル
「大きいね!!このカニ!!」
どうやら食べたいって感じでも、、、
いや〜シル様!!よだれ!!よだれ!!
ソヨヒト
「シルこれって本当はカニじゃないって知ってる?」
おおっ!!これ出るのか?出ちゃうのか?ソヨヒトさんのうんちく!!
シル
「ふっふ〜ん!!これはヤドカリです!!」
まぁ〜最近じゃ結構有名だもんな!!
ソヨヒト
「さすがだね!!こいつはヤドカリの仲間で
エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科って言うんだよ!!
ところでシルはタラバガニ好きなの?」
シルに負けずとうんちくの上乗せだ!!
シル
「うんん、、、ズワイカニの方が好き!!」
と、とっても可愛い笑顔でそう言われる。
うん!さっきオトンをバカにしてごめん!!
今の俺はきっとアホずらしてるな!!
オカン
「あら〜立派なタラバネ!!じゃ〜お正月用に、、、これと、そこのズワイ頂くわ!!」
オカンがシルにニコっと笑い、店員さんに注文をする。
オカン、、、シルはいま食べたいんだよ〜
シル
「、、、お義母さんありがとう!!」
まったく、、、しょうがないな〜
ソヨヒト
「それにしても美味そうだねぇ〜!!オカン俺、カニ見てたら食いたくなったよ!!お昼そこのカニ食べ放に行こうよ!!どうせオトンの奢りなんだから!!」
これこれシルさんよ!!そんな宝石を見る様なキラキラの目で俺を見ないの!!
オカン
「あら〜ソヨヒトがおねだりなんて珍しくわねぇ〜
、、、ふふっそうね!!そうしましょう!!」
オカンもチラリとシルを見て理解したようだ!!
それにしてもこのエルフの親子は、、、
2人にそんな素敵な笑顔を見せられたら、、、
困った困った。と、言うわけで早速お店にGO!!
やって来ました!!バイキングスタイルカニ食べ放!!
シル様とローネ様は早速大量のかに足をパクパクと!!
オトンとオカンは甲羅酒を仲良く嗜んでいる。
俺はマイペースにカニをホジホジ、、、
ぶっちゃけ面倒だからあまりカニは好きじゃないんだよねぇ〜カニって労に対しての可食部って少なくねぇ?
そんな事を考えてながら食べていると、隣の残念エルフ(娘)が、、、
シル
「ふぅ〜美味しかった〜!!ご馳走様!!」
と、腹をさすっている、、、ほんと!!残念なっ!!
ソヨヒト
「そういえば向こうでもカニって食べてたの?」
なんとなく気になって聞いてみると、、、
シル
「近くに海が無かったから、ちっこいのばっかりで、
食べる気にもならなかったよ!!」
、、、なるほど!!サワガニね!!
ローネ
「そうね〜こっち来てからだもんね、カニがこんなに美味しいって食べ物だって知ったのは、、、」
確かにシルとローネさんは、最初の頃はあまり海鮮を好まなかった。
シル
「わたしは一生分の魚を食べたから、もう魚は食べたくないと思っていたけど、、、世界は広いよ〜」
シルは以前より魚を食べるようになった。
あれだけ嫌がっていたのに、前にそれとなく理由を聞くと、、、
シル
「だってこっちのお魚臭くないし、美味しいんだもん!!」
つまりシルの魚嫌いは、魚の種類と鮮度が関係していたのだろ、、、まぁ〜何にせよこっちの文化に馴染めて何よりだよ!!
美味しい昼食の後も再び買い出しの続きをして、両手いっぱいの荷物を持って家に帰った。
シルとローネさんは今日の買い出しが、とても楽しかったのだろう、、、
シル
「また来年も皆んなで買い出しにいこう!!」
と、帰り道に親子楽しそうに話していた。




