未来、、、
風呂から上がってソファーに座るシルの隣に、、、あれ?
シルが真剣に何かを考えている、、、
さてさてどうするものか?
俺の経験則だと、この手のシルは大半がろくでもないことを考えている、、、。
シル
「あっ!ごめん今レモン水持ってくるね!!」
おやおや、、、俺のただの気苦労か?最近のシルは比較的まともだしな!!
ソヨヒト
「あっああ、、、ありがとう、、、。」
シルがレモン水を持って帰ってくる、、、
なぜか俺にグラスを渡さずにシルが口に含み、そのままキスをしようと、、、
ポカン!!
ソヨヒト
「こら!!なにバカなことしてる!!」
まったく!!口移しとは、、、なんでそんな発想が生まれるんだ!!
シル
「イテテッ、、、ただの悪ふざけだったのに〜」
イヤイヤお前はガチでやってくるだろ!!
そう思っていると、シルが俺の上にまたがり、、、
こらこらこの体型は流石にまずいだろ、、、目の前にシル様の立派なたわわがゆさゆさと、、、起きるなよ!!起きるなよ!!
シルは腰に手を当てて、もう片方の手の指をピンと立て、、、
シル
「賢いわたしは考えました〜
今日のわたしは全体的に空回りてました!!
よって今日の最後ぐらいは、ソヨヒトをメロメロにしよう思います!!」
、、、やっぱりなぁ、、、
ソヨヒト
「賢くないシルさんや、、、悪いが降りてくれないだろうか?ちょっと重い、、、」
それに息子が起きたら大惨事だ!!
シル
「ムッ!!なにぉ〜!!」
そう言ってシルが俺の頭を押さえ込みバストプレスを、、、あ〜なんたるボリュームある果実が俺を包み込む、、、
なんて幸せなぁ、、、って、違うだろ!!
ソヨヒト
「ギブ!!ギブアップ!!苦し〜い息が出来ないよ〜」
シルはため息を吐いて俺の頭を離す、、、
シル
「どうかなぁ兄者〜?メロメロになったかな?」
メロメロに前にクラクラだよ、、、
ソヨヒト
「こんなことしなくても、いつでもシルにメロメロだよ!!」
シルの顔がパッと明るくなり、、、
シル
「そうであろうそうであろう!!」
そうって俺に抱きつき顔をすりすり、、、だからお前はネコか!!まったく、、、シルの頭を撫でてやる、、、
そのうちゴロゴロ言い出すかも!!
シル
「わたし、、、今すごく幸せなんだよぇ〜だって、ソヨヒトといろんな初めてを過ごせて、、、
初めての学校!!初めての勉強!!初めてのデート!!
初めての家族旅行!!初めてのバイト!!初めてのテスト!!初めての恋敵!!初めてのキス!!初めての夏休み!!初めての生徒会!!初めての体育祭!!初めての文化祭!!初めてのクリスマス!!みんなソヨヒトがくれたもの!!」
、、、なんか多いなぁ〜
でも、確かにみんな俺と一緒に経験したものだ、、、。
ソヨヒト
「そうだねぇ〜俺も初めてだらけだったよ、、、」
早いものでシルと知り合って一年が過ぎた、、、
あの夏の人見知りの少女がこんなに懐くとは、、、
シル
「わたしね!!きっと良い奥さんになるから期待しててね!!」
最近思うのだが、シルはこの手の話を真剣に考えている様だ、、、シルには自分の人生を生きる未来はないのだろうか?
、、、いや、それは愚問だな、、、。
シルにとって俺との歳月は刹那の時、、、
シルにとっての未来とは俺が死んでから考えればいいことなんだ、、、なんか切ない、、、
シルにとってそう遠くない未来で、俺はこのエルフの少女を置いて居なくなる、、、。
なんとも言えない想いを抱きながら、シルを抱きしめて頭を撫でていた、、、。




