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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第5章 年末にかけてイベントって多くなるよね、、、
526/580

特別企画!!わたしと変わり者の彼③

さおり

「、、、わたしそのカーレースの漫画が好きなんだけど

ちょっとね、、、」


女の子が買えるわけないでしょ!!公道カーレースをメイン題材とした漫画なんて、、、


彼はカバンから小説を取り出して、その小説を見つめて、、、


ソヨヒト

「ほら〜俺も最後まで読んでないから早く返してくれよ〜」


、、、?!


さおり

「あっ!!そうじゃなくて最初から、、、1巻から貸して欲しいの!!」


彼は最新巻を貸してくれようとした。


ソヨヒト

「1巻、、、1巻からでいいのか?」


さおり

「うん、、、持ってるんでしょ?」


彼は最新巻を読んでいる、、、それならきっと1巻から持っているはずだ、、、。




ソヨヒト

「、、、わかった、明日持って来てやるよ、、、」


彼はそう言って立ち去る、、、でもその前に、、、


さおり

「あっ、、、多田野君!!」


ソヨヒト

「わかってるよ!!みんなに内緒だろ!!」


彼は振り返る事なくクラスを出て行った。

なにかっこつけてるんだろ、、、変なやつ、、、。


それから彼との奇妙な関係が生まれた、、、。


意外だったのは彼はいわゆる女子が苦手なオタク系男子ではなく、


ソヨヒト

「さおり〜お前これ読んだ?」


と、わたしのことをすぐに下の名前で呼ぶ、なんともイケメンモテ男系男子だった、、、。


さおり

「なにそれ多田野君?」


わたしは自分の趣味に少し抵抗があった。

サブカルチャー俗に言うオタク趣味、、、。

幼少期から華やかな世界にいたせいか、人目を気にすることが多い、それもあって仲の良い友達にもアニメ、漫画を観ているなんて言えなかった。

そんな中で多田野君は気軽に趣味の話が出来るオタク仲間だった、、、。


そんな関係が続いた冬のある日、いつものように誰もいないクラスで、、、


ソヨヒト

「そろそろ演劇部の時間だろ、、、」


いつものようにオタ話で盛り上がっていると、、、


さおり

「、、、うん、、、そうだねそろそろ行くよ!!」


最近演技をしていても楽しくてない、、、なんでだろ?

そんな思いが演劇部に行く足を重くする、、、。


さおり

「あっ、、、そうだ!!美術部に相談しに行かなと、、、」


すっかり忘れていたから思わず声が、、、


ソヨヒト

「、、、なんだ?美術部?何かあるのか?」  


あああ、、、聞かれてたかぁ〜まぁ〜大した話じゃないけど、、、


さおり

「次の演技に大道具があるとより雰囲気が良くてね〜

作って貰えないかの相談なんだ〜でも一度断られてるんだよねぇ〜向こうもコンクールが近くて暇がないって、、、」


多田野君がしばし考え込んで、、、


ソヨヒト

「それなら俺が作ってやろうか?」


さおり

「えっ!!いいの?でも、、、」


ソヨヒト

「まぁ〜上手く作れるかはわからんがちなみに何を作るんだ?」


変わり者の多田野君が珍しく笑顔だ、、、

あれ?、、、なんだろ、よく見ると多田野君ってかっこいいかも、、、


ソヨヒト

「、、、さおり?さおり?」


さおり

「あっ!!ごめんちょっと、、、ぼーっとしちゃった、、、

あっ!!作るものね!!実は木なんだ!!」


ソヨヒト

「、、、木?」


これがわたしとソヨヒトの出会いの物語、、、

たわいのないご極々ありふれた出会い、、、

ちなみにわたしがソヨヒトへの恋心に気が付くのはもう少し後の話。


終わり。


異世界義妹ご一読ありがとうございます。


わたしと変わり者の彼は、これにて終了となります。


今回の1周年特別企画で何を書くか?

実は結構悩みました。

いろんな案が出た中で、中学生からの友達であるさおりとの出会いは、今回みたいなタイミングでないと書かないと思い、今回はこれを書くことに決めました。

今後も、このようなストリートを書いていくつもりなので、本編以外もご一読よろしくお願い致します。


異世界転生希望者A


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