遠き落日
高校一年の春、、、
トオルとは同じクラスで席が俺の前だった、、、。
トオル
「やあ!!1年間よろしく!!」
そう言って突然トオルは振り返り挨拶を、、、
ソヨヒト
「あっ、、、多田野梵人です!!よろしく!!」
トオルの第一印象は爽やかイケメン、なぜかお互い気が合い直ぐに仲良くなった。
そして、、、
さおり
「タダノくんおはよ!!昨日のアニメ見た?」
隣のクラスのさおりはちょくちょく俺のところに顔を出していて、その関係で直ぐにさおりとトオルは仲良くなった、、、。
さおり
「タダノくん、、、わたし好きな人が出来たの、、、」
季節はもう直ぐ初夏になろうとしている高校一年の春にさおりから告げられて、、、
さおり
「応援してくれてありがとう〜タダノくん」
夏休みの終わりに2人が付き合う事を知らされた、、、。
その後、俺は少しずつさおりと疎遠になっていき、仲良く3人で話す機会も無くなり、今年の春にさおりとトオルが別れた。
そして、今度はさおりとトオルが疎遠となって今に至る、、、。
今思えば全ての元凶は俺だったのだろう、、、
俺のつまらないこだわりがみんなを巻き込んだ、、、
もし、、、あのとき、、、
ソヨヒト
「おはようさおり!!紹介するよ!!彼は渡辺徹!!
そして彼女は俺の恋人、雲野沙織!!」
やめよう、、、そんな世界線は存在しない、、、
そもそも俺をここまで変えたのはシルだし、、、
そう思っていると正妻さんから、、、
シル ちょっとソヨヒト君?わたしへ
の愛が足りないのでわ?
なんだなんだ、、、また唐突に、、、
ソヨヒト なんだいシル?なにがご不満なのかな?
シル 貴様〜!!この印籠が目に入らぬか!!
そう言って俺と水木さんが博物館で歩いている写真が、、、おのれ〜さおりめ〜余計な事を、、、
シズク あらあらソヨヒト!!随分と羽を
伸ばしているのねぇ〜(怒)
、、、どうするんだよこれ?
ムキ〜!!さおりと目が合う、、、ニヤニヤしやがって
さおりと話しながらトオルがやってきて、、、
トオル
「部屋は個室だってよ!!それと雲野さんと話したんだけど、せっかくだから夕飯一緒に行こうって!!
お前ら行くだろ!!」
チラチラとトオルが俺を見るが、、、
班員はガッツポーズでトオルを讃えているけど、、、
ソヨヒト
「悪い俺はパス!!なんか疲れた、、、コンビニで済ませるよ!!
皆んなで楽しんできてくれ!!」
さおりが、えっ てっ、顔してるが、、、
馬鹿やろ!!これから2人に釈明するんだよ!!
そんな暇あるかよ!!それとイベントがあるんだよ!!
トオルから鍵をもらって自室に向かった。




