文化祭最終日②
さおりのクラスを後にした後、シズクのクラスに向かう。
シズクのクラスの出し物もカフェだが特に変化球の無い、どストレートの喫茶店だ。
まぁ〜学年一位の美人と称されるシズクと、美人として名高いカキノ先輩が居るクラスだ、、、無難にそうなるのだろう、、、
でも、この学校喫茶店系の出し物多くない?
やはり1時間程度の待ち時間で入店となった。
シズクのクラスはいわゆるメイド喫茶スタイルではなく、普通のカフェ、だからオーダーを取りに来るウェイトレスもランダムで、俺の知らない先輩がオーダーを取りに来た。
ソヨヒト
「ホットコーヒーを一つ下さい。」
本日2杯目のコーヒーを注文!!
女子店員
「少々お待ちください!!」
そう言って店員さんがにこりと微笑んでくれる。
俺も愛想笑いで返すのだが、、、
チラチラとした視線が、、、やはり、隣の席の接客をしているシズクが俺の方をチラ見していた、、、。
女子店員
「お待たせしました。ホットコーヒーです。」
先ほどの店員さんがコーヒーを持ってきてくれた。
シズクは別の席に給仕をしているが、視線がチラチラとこちらに、、、。
昨日の夜、シルからのお願い事が2つあった。
シル
「ソヨヒトは明日一日中フリーなんだよねぇ?
ソヨヒトの事だから登校したら即行で帰るでしょ?
それなら明日の図書委員会ちょっと時間だけで良いから手伝って!!それと時間があったらで良いからさおね〜とシズね〜のお店にも顔を出してあげて!!
でも、わたしのお店は絶対来るんだよ!!わたしがいる時間に来るんだからね!!」
そんな感じでシルの思いつきで、店に行く事になったので、シズクとしては俺の突然の訪問に戸惑っているのだろう、、、。
コーヒーを嗜みながらセカセカと働くシズクを見る、、、シズクたちの服装は学校制服に可愛いエプロンを付けた。至ってシンプルな物だが、素朴だけど可愛さもあって良い感じになっている。
シズクは相変わらず給仕の仕事が下手くそだ、、、
一生懸命頑張っているが、なんか空回りしている。
お嬢様だからしょうがないのかも知れんが、、、
2ヶ月以上喫茶店でバイトしてるんだから、いきなり
お客さんのお冷こぼすとかのおっちょこちょいはやめようね!!
そんな感じでシズクを目で追っているとシズクと目が合う、、、シズクがニコリと微笑んだので、俺もお返しに微笑む、、、。
その後、特にシズクと話す事なくコーヒーを嗜んだ後、俺はシズクのお店を出た。
次はいよいよシルのお店だ!!




