呼び出し②
さおり
「そういえば、さっき委員会のトラブルって?」
一緒に横に歩くさおりに尋ねられる。
俺は少し悩んだ、、、どこまで話すか?とりあえず、、、
ソヨヒト
「ありがたい事に最近、図書室が満員御礼でね!!
ついに、愚民どもが、本の良さに気がついたって事ですよ!!なぁ〜漫画オタクのさおりさん!」
さおり
「なにそれ?満員御礼って聞いた事無い」
あれ?普通の返し、、、さおりさん?
ソヨヒト
「だよなぁ〜今年の図書委員会はハズレだなぁ〜楽できると思って入ったのに、、、」
俺は天を仰ぎつぶやく
さおり
「、、、そうなんだ、でも、ほら?すごいかわいい1年生もいるんでしょ?、外国から来たって子」
言葉に詰まりながら、
ソヨヒト
「そうだな、、、すごいかわいいよね、、、」
だめだ、、、めっちゃ棒読み、、、
さおり
「やっぱり、タダノ君も思ってだんだね〜
だって、仲良くコンビニ行ってたもんね、、、」
うわ〜やっぱりみられてた、、、うかつだった、、、今の学校で中学からの知り合いはさおりだけ、、、
家とコンビニの距離は歩いて5分ほどだから
知り合いに見られる事はないと油断した、、、
さおり
「それで?恋人?二人とも随分とラフな格好だったけど、、、」
小悪魔が俺の顔を覗き込む。
ソヨヒト
「お前が想像する仲じゃない、オトンの遠い親戚だよ、俺も去年知り合ったんだよ」
さおり
「ふーんそうなんだ、、、、ねぇタダノ君!!
今週の日曜日遊びに行かない?」
唐突に雑用係のお誘いをされる。
ソヨヒト
「行かない」
さおり
「断るのはやっ!それに冷たい〜」
ソヨヒト
「それはおまっ、、」
さおり
「別れたよ」
ソヨヒト
「えっ、、、」
さおり
「だから、、、わ、か、れ、た、の、」
ソヨヒト
「、、、知ってるよ、、、。」
さおり
「そうか、、、そうだよね渡辺さんに聞いてるよね、、、ごめんね」
ソヨヒト
「べつに謝る事ないだろ、、、」
さおり
「って事でちゃんと謝ったし!!遊び行こ!!」
、、、くぅ〜お前は、、、また演技を、、、
ソヨヒト
「お前、、、演技も大概にしろよ!」
さおり
「、、、バレたか、でも、、、どうしてだめなの?」
ソヨヒト
「日曜日は用事がある、、、土曜日なら付き合ってやるよ、、、」
さおりは笑顔で
さおり
「わかった!じゃ〜土曜日!絶対ね!!」
釘を刺された。
まぁ〜朝の話ではもうすぐ舞台があるから
小道具が不足してるのだろ、、、大道具はやだなぁ〜
疲れるんだよなぁ、、、
そう思い、二人でオタク話をして帰った。