呼び出し①
さっきまでの図書委員会では、一方的な蹂躙は終わる事なく、、、ってやめよう。
ある人に呼び出しをされたので、、、
さおり
「今日部活早く終わるから、一緒に帰ろ!
ねぇ〜いいでしょう?
今夜は帰りたくないのぉ〜ニャンニャン♪」
今朝のさおりはとことんふざけたやつだ、演技をするなら最後までしろよ!
なんだよニャンニャン♪は、クソ〜スマホで撮っておけば、、、あっ違うよ、癖に刺さったとかじゃ無いよ!!
知らんけど、、、あ〜わかったよ!認めるよ!
俺はエルフも好物だけど、獣人も捨てがたい!!
そんなどうでもいい事を、考えながら中庭に行く、そういえば、気がついたらシルはいなくなっていたなぁ〜?
シルって美少女だから目立つんだけど、忽然と姿を消すの上手いんだよなぁ〜
さおり
「あっ!きた、タダノ君」
約束の時間16時30分に、中庭のベンチに、さおりが座っていた。
ソヨヒト
「わるい!!ちょっと遅れた?委員会でトラブってね!!」
さおり
「ううん、私の方が早く終わったから待ってただけ、時間ちょうどだよやっぱり、タダノの君しっかりしてるよね、、、、、、」
さおりはそう言うと考えてこみ。
さおり
「遅い!なんであんたのことを、この私が待たないといけないの!!もっと早くきなさいよ」
またまた始まる突然のツン
ソヨヒト
「いやお前、、、無理ありすぎ」
さおり
「うふ!!だってタダノ君ツンデレ好きでしょ?君にはもっとドキドキしてほしい〜ニャン♪」
ソヨヒト
「さてぇ〜用も済んだし帰りますかぁ〜」
俺はそう言って来た道振り返る。
さおり
「ねぇ〜ちゃんと構ってよ〜冷たい〜」
ソヨヒト
「お前、、、キャラぶれぶれ!!下手くそか!!
大体、お前のツンは古いんだよ!
それと、最後はデレじゃない!!なんだよニャンって」
笑いながらそう言う。
さおり
「あはは、そうだねなんか恥ずかしくなって、とりあえず最後はニャンにしてみた〜!でも、タダノ君ずっと冷たかったよ」
さおりの言いたい事はわかる。さおりとはクラスが違うし、さおりとトオルが付き合い出してから、さおりとあまり関わる機会がなくなった。
さおり
「確かに私達が付き合い出したから、遠慮してたのはわかるけど、誘っても断るし、、、全然遊んでくれないし、、、、私達、友達じゃん」
なぜだろ、、、さおりからのは友達の発言に、
なんとも言えない思いに襲われる。
ソヨヒト
「確かに避けてた、、、ごめん、、、でも、ほら、友達とはいえ、彼氏持ちと気軽に遊ぶと、トオ、、、彼氏に悪いだろ?、、、、?」
そう言ってしばし考える、、、あっ!
俺はそのまま膝から崩れる。
ソヨヒト
「お前ぇ〜!!」
さおり
「???」
ソヨヒト
「完全にお前の演技力に流された、、、そもそも、お前が俺を遊びに、誘ったことないだろがぁ〜」
さおり
「、、、、、、、あるよ」
ソヨヒト
「無いね!あれは遊びじゃ〜ね、演劇部の雑用係だろ!!」
そう、俺はさおりに言葉巧みに騙され、何度も演劇部の雑用をさせられた。
当時の俺の恋心を知っていたのかと思うぐらいに利用された。
情けなくもノコノコついて行き、、、特にあの木は、、、、思い出すだけで、腹が立つ!!
まぁいいこの話はまた今度。
いつまでもここにいたら、この茶番劇に永遠と付き合わされる。
ソヨヒト
「まあ、、、その様子だと特段用があるわけじゃなさそうだな、帰りがてら話をしよう」
そう言って立ち上がる。
さおり
「うん!!」
さおりは、満面な笑みでうなずく、、、。
また臭い芝居しやがって、、、