シルと新幹線
シル
「うわ〜すごい!!すごい!!速いねソヨヒト!!」
新幹線の窓から流れる景色を眺めてご満悦のシルさん!!
ソヨヒト
「ほらほらはしゃがない!!新横出たから次の駅で着くよ!!早くお弁当食べな!!」
シル
「うん!!このシュウマイ美味しいね!!」
シルはシュウマイ弁当を食べてご満悦!!そりゃ〜駅であれだけ駄々こねて買ったんだから、、、
大体エルフが駅弁で洒落込むって、、、まったく!!誰が教えた!!
と、言うわけで本日はシルと新幹線で、、、えっ?
なになに?お前やけに気前が良いなって?
バカも〜ん!!おらにそんなお金があるわけないだろ!!
なになに?どうやって工面したかって?
ふふっなら教えてやろ、、、それは昨日、、、。
明日のシルとのデート、、、先立つ物が、、、アイツ絶対豪遊しようとするぞ、、、オトンは当てにならんから、、、
ソヨヒト
「オカン!!ちょっとご相談が、、、」
居間ではオカンとローネさんがTV観ていた、うるさいオトンが風呂に入っている今がチャンスだ!!
オカン
「あら〜珍しいわね?どうしたの?」
なんかオカン嬉しそうだなぁ〜
ソヨヒト
「実は明日シルと小田原の城に見学に行く約束してるんだけど、、、その、、、」
ちょっと言いずらいよなぁ〜親に金せびるのって、、、
オカン
「良いわよ!!ソヨヒト!!おとーさんのクレジットカードと、キャッシュカード持ってるでしょ!!好きに使いなさい!!」
えっ!!言わなくても分かってくれるの!!
まじかぁ〜!!さすがオカン!!
ソヨヒト
「良いのオカン!!」
オカン
「そりゃ〜ねぇ〜!!」
オカンとローネさんが顔を合わせてニコニコしている、、、あっ!!そうだよね!!シルと行くんだ!!
シルが散財するってわかってるんだ!!さすがオカン!!
オカン
「そもそもソヨヒトはお金にシビアだし、お小遣いをせがむこともなかったんだから、、、そこに入ってる100万ぐらい好きに使いなさい!!」
すげ〜!!マジすげ〜!!これが真の金持ちかぁ〜!!
ソヨヒト
「、、、オカンありがとう!!無駄遣いはしないね!!」
本当にありがとう!!ありがとうオカン!!
オカン
「良いのよ!!でも、現金を持つのは危ないから、なるべくクレジットカード使うのよ!!そうすれば預金も減らないから!!」
マジ〜オカンは神だ!!
とっ、言うわけでもう直ぐ小田原駅です!
ちなみにシルさんはシュウマイ弁当をご堪能してペットの緑茶を嗜んでおります!!さすがだ、、、。
ソヨヒト
「さてさてやっと着きましたね!!小田原!!」
シルがキョロキョロしている、、、なんだ?
シル
「やっぱり城壁ってないんだね、、、」
、、、あっ!!なるほど!!
ソヨヒト
「そうだね!!向こうの世界ではやっぱり城塞都市だったの?」
シルが頬に指を立ててしばし考える、、、可愛い!!
シル
「子供の頃は砦生活で、その後森に追われて、初めてお城に入ったのって、人族のファスト王国なんだけど、そこは城塞都市だった、、、。」
砦生活かぁ〜まぁシルからすると日本の城は大きな砦なんだろうなぁ〜
ソヨヒト
「日本の城と世界の城は大きく異なるんだ!!
日本は川や湖、山や谷と入り組んだ地形が多いから、それらを天然の要害として利用している!!
まぁ〜1番わかりやすいのが堀だね!!あれはまさに川を利用して城周りを守っている!!
それに対して、世界の城って比較的に平坦な土地に作られることがあって、シルのいた世界なんかも同じ、城塞都市、、、つまり、城壁で街を囲むってのが多いね!!」
シル
「、、、ふ〜ん、、、。」
出たぞ!!シルが分かってない時のセリフ、、、
シルはしばし考えて、、、
シル
「どっちが良いの?」
そう来るかぁ〜〜これは困った、、、
ソヨヒト
「そうだね〜実はどっちが良いって無いんだよ!!
堅牢な城って意味だと、天然の要害を利用する日本の城に分があるけど、、、城下町を略奪されるケースもあるまぁ〜逆にそれを利用して反撃に出るケースもあるけど、、、。
世界の城は、さっき言った様に堅牢さではちょっと劣るんだ、、、それは単純に四方を守る必要があるってのもあるけど、何より城門を一極集中で攻撃されると弱いっていう点だね!!その代わり城下町を略奪されるリスクは減る。
けれど、長期の兵糧攻めに合うと、人口の関係でちょっと厳しくなるね」
シル
「、、、あっ!!そういえば私たちの砦も食糧不足で離れることになった、、、あの時は本当にひもじかった、、、」
なんかシルの食べ物に対しての執着心が、垣間見れる話だなぁ〜そんな体験をしてれば確かに、、、
ソヨヒト
「さて、、、まずは街並みを散策しよう!!」
 




