多田野 梵人氏の平穏な一日、、、? ④
前回までのあらすじ、、、
勇者ソヨヒトはやっとの思いで、伝説のチャーシューメンをゲットしたのだが、、、悪の組織セイント会の三頭目の一角、魔女サオリーンに捕まってしまう、、、そして三頭目のリーダー格である大魔女シルフに、伝説のチャーシューメンを狙われることに、、、果たして勇者ソヨヒトは守り抜く事が出来るのか?
と、言うわけで、、、学食の奥の隅っこに陣取ると、、、シルさんとシズクさんが俺の隣に、、、さおりが俺の前に座る、、、それにしてもシルさんや、、、
やっぱり隣にくるのね、、、こらこら勝手に俺のチャーシュー持っていくな!!
フッ!!だかチャーシューは後3枚もある!!
さおり
「そう言えば渡辺君は?」
そう言いながらさおりが俺のチャーシューを持っていく、、、おいおい!!
お前はそのオシャレなオムライス食ってろ!!
ソヨヒト
「学食でたまたま彼女を見つけてね、それでそのまま一緒に、、、」
チャーシューは後2枚早く食べなければ、、、
割り箸に手を伸ばしていると、、、
シズク
「ふ〜ん!!渡辺君はとても優しいのね〜!!
誰かさんなんて、私たちを見たら逃げようとしたのに、、、」
そう言ってシズクも俺のチャーシューを、、、
シズクさん?そのミックスサンドには合わないのでわ?
あと!!どさくさに紛れて俺のハシ使うな!!
ハァ〜結局、、、、ただのラーメンになってしまった、、、しょうがない、、、。
最後の一枚を取ろうとすると、、、横からヒョイっと、、、あっ、、、俺のチャーシューが、、、
シル
「ほんとそれ、、、傷付くよねぇ〜あっ!これ慰謝料ね!!」
そう言って俺のチャーシューをパクリモグモグ、、、ニッコリ!!
ソヨヒト
「、、、、オッス」
俺はタダノ醤油ラーメンをすする、、、。
ソヨヒト
「そう言えばさおりが学食なんて珍しいな!!」
おいおいシルちゃん?あなた大盛りカツ丼食べたでしょ?
横から人のラーメン取らないの!!
さおり
「わたし達、週一で一緒に昼食とってるのよ!!良ければあんたも参加して良いのよ!!」
シズク
「それ良いわね!!生徒会の役員って名目なら!!」
いやいやそんな事したら俺がひもじくなるだろう!!
見てみろよ!!俺の前に空の丼があって、シルの前に元俺のラーメンが置いてあるんだぞ!!
このエルフ、、、嬉しそうにラーメンすすってやがって、、、。
シル
「○⬜︎✖︎、、、、モグモグ、、、」
ソヨヒト
「お前は食ってからしゃべろ!!それにこんなの毎回毎回はお断りだよ!!」
まったく!!それにしても視線が、、、やっぱり三大美女は目立つなぁ〜
ソヨヒト
「おい!!目立つから俺はそろそろいくぞ!!」
だからやなんだよ、、、
さおり
「、、、しょうがないわねぇ〜それなら生徒会室行くわよ!!」
えっ、、、俺も?
ソヨヒト
「あの、、、俺帰りたいんだけど、、、」
あっ、、、すげ顔で睨まれた、、、。
ソヨヒト
「なんでも無いです、、、」
クソ!!こちとらほとんどシルに飯取られて腹減ってるんだよ!!購買でお菓子でも買おうと思ったのに、、、
生徒会室に着くと早々に、さおりが俺の隣に座って腕に抱きつく、、、
シル
「あっ!!わたしも!!」
シルも俺の腕に抱きつく、、、クソ!!これがさっきのラーメンのお返しか!!
よかろ〜!!確かにシルの大きな肉まんは頂いた!!
ついでにさおりの肉まんもありがとう!!
向かいに座るシズクがコーヒーを淹れてくれた、、、。
空きっ腹にブラックは染みるぜ!!
ソヨヒト
「それで?こんな事する為に呼んだんじゃ無いだろ?」
俺のその言葉に明らかに動揺するさおり、、、
おっお前〜!!(怒)
シズク
「ダーリン?いい加減約束を果たして貰わないと、、、」
はて?なんの話?約束?
シズク
「ハァ〜これはすっかり忘れてますね、、、」
シルが追従して
シル
「そうだよ!約束約束!!」
そう言ってる割に目が泳いでる、、、コイツ、、、そうやって俺に漬け込んでまた変な要求を、、、
ソヨヒト
「そんな事ないだろ、、、テスト課題合格はこの前の文化祭デートでチャラだ!!それに、シズクとシルは俺とお城デート、さおりはお化け屋敷デートの約束してるだろ!!」
シズク×シル
「チッ!!」
こらこら仮にも三大財閥のお嬢様がそんな舌打ちを!!
あと、シルお前俺が説明するまでわかってなかったろ!!
まぁ〜いいさ!!見よこの久々にドヤ顔!!
これまだ続くの?




