この人は?
最近見つけた家の近くのお洒落な喫茶店、なんでもシルお気に入りのパフェがあるとのと、、、俺はコーヒーを嗜みながら、向かいに座る美人を眺める、、黒髪で黒い瞳、大人びた雰囲気があり、年も俺よりも上に感じる美女。
その美女は、この店のオリジナルパフェを頬張りながら、ご満悦な笑顔を見せる、、、はぁ〜せっかく大人びた姿に変装しても、所作がシルそのまんまなので、残念なお子ちゃまになっている、、、
ソヨヒト
「ほら!!シル!!落ち着いて!!ほっぺにクリーム付いてるよ!!」
シルはスプーンに乗ったアイスを見て、ニッコリ笑い大きな口でアイスを頬張る、、、ふふ、、、可愛やつだよ!!
シル
「うんうん!やっぱり放課後デートは幸せだね!!
しかも変装してるからわたしだってバレないし!!」
確かにヒヤヒヤしながら過ごさなくて良いのはデカいな!!
ソヨヒト
「さて、、、パフェをご堪能中に悪いが本題だ!!
そろそろ答えてもらおうか?」
シルの笑顔が消えて、苦虫を潰した顔で最後の一口を、、、パクリもぐもぐ、、、。
シル
「はぁ〜なんで幸せって続かないのだろう、、、」
空になったパフェの器を見ながら哲学を語る、、、
シル
「午前中の中休みに、ソヨヒトとのデートを聞いたのよ!!当然、第一妻として、ソヨヒトは生徒会の仕事があるから無理だよって伝えたんだけど、、、まぁ〜なんていうか、、、ちょっとソヨヒトを試したくなったというか、、、魔が差したというか、、、」
なるほど、、、それで 模写する を使ってイチノハ後輩に変装をね、、、まったく!!この子は、、、
ソヨヒト
「まったく!!お前ってやつは、、、なんでこうもいたずらばかり、、、」
その言葉にシルが強く反応をする。
シル
「違うもん!!イタズラじゃ無いもん!!嫉妬だもん!!
だってソヨヒト、すぐに別の女の子連れてくるんだもん!!」
、、、はて?こいつ何を言ってる?
ソヨヒト
「あのなぁ〜シル〜少し前の話を思い出そうか?
俺とシルが付き合い出した頃、ちょっしてさおりを連れてきたのは誰だ?」
シル
「、、、わたし?」
ソヨヒト
「夏前にシズクを仮の恋人に仕立てたのは?」
シル
「、、、わたしとさおね〜?」
ソヨヒト
「夏に星空を見ながら、俺はシルだけで良いって言ったのに断ったのは?」
シル
「、、、わたしだ、、、わたしはバカだ〜」
シルは崩れるようにテーブルにうなだれる、、、
愚か者め!!全て貴様の仕業だ!!俺ではないのだ!!
先ほどまでいた美女は帰ったようだ、姿形は違えど、目の前の美女はまんまシルだ、、、。
ソヨヒト
「ところでシル?その変装って、、、モデルっているの?」
シルもはて?って顔で考え込むが、、、
シル
「う〜ん?どうだろう、、、なんと無くイメージしたんだけど、、、あっ!!」
シルは何かに気付いたのか、、、そして俺もなんとなく、、、
ソヨヒト
「シズクじゃねぇ〜?」
シル
「シズね〜だ!!」
二人同時に、、、そして二人して笑う!!
そうか!!そうだったんだ!!なんか前に会ったことある感じだったんだよ!!黒髪の頃のシズクだったとは、、、!!
うん!!あらためて思うけど、あの残念おねーさんは美人だな!!
その後、シルは元の姿に戻り二人して家に帰った。




