傾向と対策
シル
「会長!ご報告します!!
容疑者Kには現在疑わしきところはありませんでした。
ですが、被害者は自覚がありませんので引き続き注視していきます。」
シルの言葉にさおりがコクリとうなずいて、、、
さおり
「そうですか、、、報告ありがとうございます。
何せ本人に自覚がありませんので、本件は引き続き注視していきましょう」
シズクが俺の裾をつかみながら小さな声で、、、
シズク
「ねぇ〜2人はなんの遊びしてんの?」
さて、何をしてんだろうこいつらは、、、
ソヨヒト
「俺にもわからん、、、。」
結局、カキノ先輩との約束は中間テストが終わってからと言うことになった。
理由は、シズクに勉強を教えるため俺に暇がないからだ。
ソヨヒト
「それじゃあ早速、カキノ先輩のノートを見てみようか!」
ノートを広げてチェックをしていく。やはりシズクほどではないが、比較的整理されたノートだった。
まぁ、その分こっちとしては、授業内容がわかりやすくていいんだけどね!!
シズクのノートとカキノ先輩のノートを比較しながら検証をしていく、、、
、、、、、、、
、、、、、、、、、
よし、これで大体理解ができた!!
シズク
「何をしていたの?」
シズクのノートとカキノ先輩のノートを見ながらメモを取る、、、。
ソヨヒト
「傾向と対策を練っているんだよ!!」
俺はすらすらっと、ノート1ページ分の問題集を作る。
ソヨヒト
「とりあえずこれ解いてみ!!」
シズクは何も言わずに問題に目を通す
俺はその間に他の教科の問題を作る、、、。
シズク
「出来ました、、、」
自信なさげにシズクが言う。
答え合わせをしていくが、正解率は約4割っていうところだ。
それを全教科こなして、シズクの苦手を見つける、、、。
ソヨヒト
「よし、今日はこの辺で終りにしよう!!
大体シズクの苦手が見えてきたし!!そのかわり明日から本格的だぞ!!俺は今日中に教えるカリキュラムを作っておくよ!!」
シズクは申し訳なさそうにそれでいて、ちょっと嬉しそうな笑顔をして
シズク
「よろしくお願いします!!」
うんうん、実にしおらしく可愛い笑顔だった。




