現実世界こぼれ話⑬ 頑張れミドリちゃん
ご一読ありがとうございます。
投稿忘れの作品で少し時系列がズレてますが、寝かせるよりは良いかと、、、
わたしは社長専属の秘書、、、正確には元社長であるノリヒトにーさんの秘書だ、、、。
にーさんとわたしの関係は、かつてわたしをお嫁さんにしてくれると将来を誓った中だった、、、
でも当時小学校3年生のわたしの話を真面目には聞いてもらえず、その2年後に、にーさんはサチねーさんと結婚をした。
最初はサチねーさんに、にーさんを取られて悔しかったが、親のいないわたしたちにサチねーさんはとても優しく、身籠もの体にもかかわらず、わたしたちの親子参観日、運動会なんかに来てくれたこともあった。
施設の兄弟は皆んなにーさんとサチねーさんが大好きだった。
にーさんは私たちと同じ施設出身にも関わらず、若くして会社を立ち上げてお金持ちになった。
にーさんは、私財で私たちの生活を支えてくれ、進学や就職先も斡旋してくれた、そのこともあってか多くの施設出身者は、にーさんの会社のスカイヒューマン系列に就職している。
にーさんの秘書は長年、にーさんの二つ下のアオイねーさんが行なっていたのだが、ちょうどアオイねーさんの寿退社のタイミングで、わたしが高校を卒業したことにより、大学に通いながらにーさんの秘書をすることになった。
もっとも、その一年後にスカイヒューマンテクノロジーの大半の事業は売却されたので、その後は専属の秘書?として働いている、、、
正直、秘書というより雑用係?主な業務は、にーさんのスケジュール管理では無く、にーさんの変わりにグループ会社の視察や経営会議に参加して、それを資料に纏めてにーさん報告をする。
それ以外の業務?は、にーさんが自由に生きるための雑務、、、その最たる例として、突然箱根で温泉を満喫してると思ったら、ハワイに行くからとその手配、現地の別荘の管理人に連絡してにーさんの受け入れ準備の依頼、、、しばらくハワイで滞在後、今度はマンハッタンに行くと言い出したので、その手配、またまた別荘の管理人に連絡して受け入れ準備の依頼、、、本当にあの人は人の苦労を考えない!!
でも、わたしの知ってる別荘以外に、他にもヤバめの国にもいくつか持っているようなのだが、その管理はにーさんの資産管理会社の守屋さんが直接管理をしていると、、、?
わたしはにーさんから直接雇用されているから守屋さんをよく知らないけど、以前別荘の管理ならわたしの方でするよって言ったら、危ない地域は守屋さんに任せた方が良いそう言われた、、、。
まぁ〜そんな感でにーさんの専属秘書として頑張っている!!
あっ!!電話だ!!にーさんからだ!!
「もしもし、、、はい、、、えっ?、、、ハァ〜かしこまりました。」
今回も突然の出張だ!!明日から那須高原にあるグループ会社、、、なんで寮管業務って、、、しょうがない!!
明日から頑張るぞ!!




