約束
さおりに言われた通りシズクの資料に目を通す、、、
シズク
「どう?ソヨヒト君?」
俺が書類に目を通し終わると同時にシズクから質問される、、、
ソヨヒト
「うん、、、書類の内容自体に不備はないけど、、、誤字脱字があるよ、、、」
俺がそう指摘すると、、、
シズク
「えっ!!マジ!!どこどこ?」
俺の隣に座るシズクはわざと俺に体を寄せる、、、
おそらく多忙の2人は新生徒会が始まったら、こんなことがしたかったんだろうなぁ〜邪のバチが当たって今は2人は俺との接点が少ない、逆にシズクと2人で生徒会室にいる機会が多い。
シズクと2人で下校する、、、シズクは手を繋ぎたそうにしているが、前回の件から自重している、、、まぁ〜他の生徒に見られると面倒だからね!!それに今は2人で生徒会室にことが多いからそれで我慢してくれ!!
そんなことを思っていると、手が握られる感触が、、、
その手はシズクがいる右側の右手では無く、その反対左手だ、、、シルだなぁ〜
この後、シズクがバイトがあるからバイト先近くまで送る、、、どうやらさおりとシルが多忙でバイトに行けないので、その穴埋めをシズクが勝って出てくれてるようだ、、、シズクは優しい!!
シズクと別れていつもの人気の無い道でシルが姿を現す、、、。
ソヨヒト
「やぁ〜シルお疲れ様!!」
シルはとびっきりの笑顔で!!
シル
「お疲れ様!!ソヨヒト!!ちょっとそこの公園よっていこう!!」
そう言われていつもの公演のベンチに座る。
珍しくシルがモジモジしている、、、トイレか?
シル
「あのねソヨヒト、、、実は私、お義父さんを探しに向こうの世界に行こうと思ってたんだ、、、」
やはりシルもなんと無く察していたのか、、、。
シル
「でもね、朝ソヨヒトに言われて気付いたんだよね!!
だってあのお義父さんだもんね!!」
あぶね〜!!俺が適当なこと言ってたらシルは探しに行っていたのか?
ソヨヒト
「シル、、、話してくれてありがとう!!当然、俺だってオトンのことは心配してるよ!!ほんのちょっとだけね!!でも朝も言ったけど、あのオトンの事だ!!心配ないよ!!」
俺がそう言うとシルは身を寄せてくる、、、俺の方に寄りかかるシルの温もりがなんとも心地よい、、、
ソヨヒト
「シル、、、約束して欲しい、、、何も言わずに俺の前からいなくならないで欲しい、、、」
オトンが突然消えた反動なのか、、、ふと、、、そんな言葉が出た、、、。
シル
「うん!!わかった!!でも、それはわたしも同じだからね!!ソヨヒトも勝手にいなくならないこと!!
いい!!」
シルにそう言われて思わず俺に寄りかかる左肩と反対の右手を使いシルの頭を撫でる。
大丈夫!!俺とシルの絆なら不安なんて無い!!
これから先もずっとシルは俺の隣に居てくれる、、、
そう感じた、、。




