コウくんのことすっかり忘れてたよ〜
つまりだ、難解男子だっけ?トオルとの過去の交際が女子の心象を悪くしていて、さらにさおりがトオルを振ったんだ、それ相応に女子から妬まれているということか
ソヨヒト
「まぁ、、、なんだ、今さらそんな事を気にしてもしょうがないよ!!それよりも対策だなぁ〜」
仮にだ、、、多くみても無条件で女子の半分以上が強敵君に票を入れるとして、こっちは男子の票を確実に取りに行かないと厳しいと思う。
そうなるとさおりとシルを全面に出す作戦か?いやシルが目立つ事を避ける方が良いかもしれない、、、シルの話だと、同級生の女子からいわれぬヘイトを集めているって言ってたし、、、。
いやはやモテる女子って大変だねえ〜!!
ソヨヒト
「明日みんなを集めて対策会議を開いた方が良いな!!」
そう言った次の日の放課後、、、なぜか俺は一人でポスターを貼っている、、、。
シズク
「とりあえず!!女子のことは女子で解決するからダーリンはポスター貼りよろしく!!」
だそうです、、、まぁ〜男子には言えない女子の事情でもあるのだろう、そんな感じで俺は選挙の鉄板作業!!地道な看板張りに勤しんでいる!!すると、、、
???
「やぁ〜多田野君!!精が出るね!!」
誰だよ、、、気安く話しかけてくるなよ!!
俺はモブなんだから、、、あっ!!話すで思い出した!!そういえばコウくんの件は俺が話すって言ってすっかり忘れてた!!
そんな事を考えながら振り返ると、、、あんた達、、、だれ?
ソヨヒト
「こんにちわ!!そうでもないよ!!正直、頭パーにしながら出来るから楽なんだよ!!」
3人組の男の真ん中の人が、おそらく彼が強敵君だろう、、、なんかキラキラしてるし、取り巻きもイケメンだし、、、いや、、、よく見るとその周辺に女子もいるなぁ〜
強敵君
「今日はさおりちゃんとは一緒じゃないの?」
なんだこいつ、、、さおりを気安く呼びやがって、、、あとで隠れて石ぶつけてやる!!
ソヨヒト
「あはは、、、なんかライバルが強敵だから作戦会議開いてるよ!!」
こんな奴らを構ってより、コウくんの所行かないと、、、。
ソヨヒト
「悪いけど、まだまだ仕事が残ってるから俺はこれで!!」
何か言いたげそうな顔をしていたが、今度はちゃんと俺の秘書を通してアポ取るように!!もっと俺の秘書は甘い物を賄賂として要求するけどな!!
その場を後にして、コウくんが居るであろう演劇部に向かう。
ソヨヒト
「ちぃーす!!」
引き戸を開けるとナイスタイミング!!ちょうど稽古の休憩中か?コウくんを探して、、、あっ!!見つけたって向こうもこっち見てるな、それならちょい!ちょい!
コウくんの手招きして廊下に連れ出す。
コウくん
「何かようですか先輩?」
コウくんは緑の格好をしている、、、わかるぞ!!わかるぞコウくん!!木の役は屈辱だよなぁ!!でも先輩からの助言だ!!心を無にしろ!!さすれば道は開かれる!!ゆけ!!伝説の木よ!!
コウくん
「せっ、、、先輩?」
ソヨヒト
「あっ、、、ごめんごめんちょっとコウくんの姿見て、、、俺その格好知ってるよ!!木の役だろう!!」
久々のドヤ顔で言い放つ!!
コウくん
「いえ、、、エルフ役です、、、。」
ハァ〜おまっ!!どこをどう見ればそれがエルフなんだよ!!あ〜あ!!そうですか!!つまり森との友愛のため、緑の格好ですって言いたいのか!!エルフ舐めるな!!
この世界で二番目にエルフに詳しく俺からいわせればエルフってのは基本腹へらして、肉と甘い物が大好きで、魚がまぁまぁ、、、野菜は嫌いなんだぞ!!
、、、あれ?
、、、俺の知ってるエルフってのは実は偽物なんじゃないだろうか?
ソヨヒト
「、、、そう、、、それよりさおりの事なんだけど、、、実はねさおりって、〇〇⬜︎⬜︎△△、、、、、なんだよねぇ〜」
コウ君がすごい顔をしている、、、
コウくん
「えっ、、、そうだったんですかぁ〜
それじゃ〜さおりさんと付き合うのは、、、」
コウくんはしょんぼりしている、、、
ソヨヒト
「まぁ〜無理だろうねぇ〜あと、この事はすごいナイーブな話だから内緒だよ、、、でもほら!!また変わるかもしれないからね!!その時までさおりを好きだったら、、、ね!!」
コウくん
「わかりました、、、新しい恋を探します。
そういえば白川さんは、、、って先輩の恋人だから無理かぁ〜それならシルちゃんって、、、さおり先輩と同じなんですよねぇ〜」
そう言って肩を落として部室に戻って行った!!
ヨシヨシこれで完璧だ!!
でもこれ2人にバレたら俺って、、、俺は体を震わせながらポスター貼りに戻った、、、。




