部屋の露天風呂
シル
「もう〜せっかくわたしの誕生日なのに、、、なんでにーさんと同じ部屋で寝なきゃいけないのよ〜!!」
ソヨヒト
「、、、、」
シルはプンスカとご立腹だ、、、まぁ〜年頃の娘だ、、、分からんわけでもないが、、、
ソヨヒト
「あの〜シル様?なんて言えば良いのでしょうか?
行動と言動が一致してませんよ?」
シルは当然と言わんばかりに、俺が座るベットの隣に座り、俺の腕に抱きついている、、、
シル
「わたしは!ソヨヒトに抱きついているの!!
にーさんには関係ないでしょ!!わたしの恋路を邪魔しないで!!それとも、、、にーさんはわたしに気があるのかしら〜?」
俺はシルの頭を撫でながら、、、
ソヨヒト
「俺はシルの兄としても、恋人としてもシルに気があるよ!!」
シルはクスクスと笑いながら、、、
シル
「兄の方はダメじゃない?」
こいつ〜言う様になって来たなぁ〜!!
ソヨヒト
「じゃ〜今は恋人だ!!」
そう言ってシルにキスをする、、、今日はいつもの様にイチャイチャ出来なかったから、なんか、、、なんとなくね、、、
流石のシル様と突然のキスには、、、
シル
「ばかぁ、、、」
とのことです!!
ソヨヒト
「さて!!俺はもう一風呂浴びてくるけど、シルは先に寝てるか?」
シルはしばし考え、、、
シル
「大浴場?」
いやいや気まずいのだが、、、
ソヨヒト
「いや、、、せっかくだから部屋の露店風呂だ!!」
シルはすかさず
シル
「わたしもい、、、」
ソヨヒト
「ダメ!!なら先入る?」
シル
「ブー!!」
ソヨヒト
「無理言うなよ、、、近くに親がいるんだぞ!!」
シルは口を尖らせて再度、、、
シル
「ブー!!なら待ってる!!」
やれやれ、、、本当に困った妹だ!!
ソヨヒト
「先に寝てて良いぞ!!おやすみ!!」
そう言って風呂に向かう。
さすがは高級旅館!!部屋風呂からも庭園と竹林が綺麗にライトアップされて幻想的な風景を演出している、、、。
掛け湯をして湯船に浸かる、、、
ソヨヒト
「なんともご立派で、、、あ〜染みる〜命の洗濯だ〜!!」
約6畳ほどの広々とした湯船で顔をバシャバシャしていると、、、
ソヨヒト
「あのね〜おにちゃん困るのよねぇ〜」
姿は見えないがシルの気配が、、、
シル
「別に良いでしょ!!完全隠蔽してるんだから、、、」
俺の隣からシルの声が聞こえる、、、
ソヨヒト
「シルさんは姿を隠してるけど俺は裸なんですが、、、」
シル
「あら?そうなの?ふふ、、、まぁ〜良いじゃない!!ダーリン!!」
シズクかぁ〜、、、お前は人の影響を受けやすいな!!
ソヨヒト
「まぁ〜もはや今さらだけどねぇ〜それよりもローネさんに聞かれてないのか?」
時折、隣の部屋から笑い声が聞こえてくる、、、親はまだ宴会中なのだろう、、、。
シル
「ふふ!!わたしだってただ食っちゃね〜してるわけじゃないわ!!ちゃんと完全結界魔法を覚えたんだから!!」
なぜだろ、、、見えないシルがドヤってるのがわかる、、、
ソヨヒト
「すごいなぁ!!だからさっきから大胆なんだねぇ〜ちなみにオトンのイヤリングのおかげ?」
完全隠蔽のため、シルの表情がわからない、、、
シル
「すごいね!!よくわかったね!!ちなみにお母さんも向こうで結界張ってるよ!!」
あれ?その割にはさっきからオトンの声が聞こえるが、、、
シル
「お母さんの結界は制限結界で、おそらくわたしが使ってる媒介より弱いから、エルフの聴力を阻害する初期魔法だけね!!」
なるほど、、、やはりそう言う魔法があったのかぁ、、、あれ?シルがエルフの耳の秘密を話してくれた時、そんな話聞いてないぞ!!
ソヨヒト
「シルが耳の話をしてくれた時の対策は、無言か小声で話すだったけど、、、当時は使えなかったの?」
しばし無言のシルさん、、、でも明らかにご立腹だ!!
だって、さっきから俺の頬をつねっている、、、見えないけどね!!
シル
「ブー!!元の世界じゃ使えるもん!!ただ、こっちの世界だと不安定だったから、、、でも、今は問題ないもん!!」
ふふ、、、当時は恥ずかしくて秘匿したのだなぁ、、、
まぁ〜何にせよ、シルとのんびり風呂に入り、その後、
いつもの様にシルは俺の布団に忍び込んで寝た、、、
余談だが、当然俺はシルの裸を見ることないが、シルにはガッツリ俺の裸を見られただろ、、、いずれこの借りは返してやる!!そう思って俺も寝た、、、。




