二人だけの夕飯③
風呂から上がると、シルが玄関で宅配ピザを受け取っていた?いやナンパされていた。
ソヨヒト
(よし!後で通報しときますね!)
ソヨヒト
「ピザの受け取りありがとう」
シル
「うん、、、これすごい良い匂いするね」
シルが目を大きく見開き、耳をピクピクさせながらこちらに歩いてくる。
ソヨヒト
「先に座ってて、アイスコーヒーと牛乳どっちにする?それとも紅茶?」
シル
「にーさん何飲むの?」
居間からシルの声が聞こえる、冷蔵庫を開けながら
ソヨヒト
「コーヒー」
シル
「じゃ〜私も」
ソヨヒト
「はいよ」
グラスに氷をいれて冷えたコーヒーを入れる。
お盆にお皿とフォーク、コーヒーを載せて
居間に行く。
テーブルではすでにピザは広げてられおり、ピザの匂いが部屋に充満していた。
ソヨヒト
「さぁ〜食べよ!頂きます!」
シル
「頂きます、、、」
シルがピザをしばし見つめ、フォークで、とり皿に載せて、お皿を口に運び、フォークでピザを滑らせて食べている、、、器用だなぁ〜
シル
「おっ、美味しい〜」
シルの耳がピクピク動く。
ソヨヒト
「ピザは手づかみでも良いんだよ!ほら!こうするの」
ピザを手に取って口に運ぶ、うーんうまい!
シル
「あっ!そうか〜」
そう言ってシルは台所に行く、、、?
あ〜手を洗ってるのか
帰ってきたシルは、さっそく手でピザを取る。けれど、自重でピザは並の字の形に変形して、食べにくそうにワタワタしてる。
ソヨヒト
「ほら!こうしてピザの先端を少し折り曲げると食べやすいよ」
俺は両手で、手に取ったピザの先端を折り曲げて食べる。
シル
「もぉ〜さっきから、食べ方があるならちゃんと教えてよ〜」
少しご立腹のお姫様
ソヨヒト
「ごめん!そうだよな!いつも無意識で食べてるから気が付かなかったんだ、、、ほら、ポテトもあるからフォークで刺して食べな」
ソヨヒト
(わざとじゃないよ?〜多分???)
シル
「ポテトの食べ方は知ってるよ」
シルは頬をプクって膨らませながら手で、
ポテトをつまみパクリ、そして再度ピザも
パクリ
、、、、これならそう怒ってないな!
シルがピザを口に含むたびに耳がピクピクと動く。
たぶん、エルフ族の耳は感情に応じて動くんだと思われる。
これはローネさんも同じらしい、けれど、
疑問も残る。
感情に合わせて耳が動くなら、エルフ族同士でも、認知されると思われる。
よって感情の度合いがバレないように、
隠す、偽装などの行為があると思うんだけど、、、?、、、わからん???
まぁそれよりも、シルの笑顔を見ればピザをご堪能してるのがわかるので、俺としては大満足です!!
さようなら!僕の3000円、、、涙