宴会って一次会じゃ終わらないよね〜
美味しい会席料理に舌鼓をして大満足をした後、オトン、オカン、ローネさんの酒宴は、縁側に座って庭園を見ながらに変わっていた。
シル
「お義父さん上機嫌だね、、、」
宴会の後のテーブルに残された俺とシルは、縁側に座る3人を見ながら話をする。
ソヨヒト
「そうだね!余程シルの酌してくれるお酒が美味かったんじゃないか?」
シルはふふっと笑い嬉しそうに、
シル
「少しお酌し過ぎたかなぁ?なんだか飲ませちゃったよね〜」
オトンはシルに酌をしてもらいすごい嬉しそうだった。
ソヨヒト
「たまにはいいんじゃない?今だって美女2人に囲まれて幸せそうに飲んでるし、、、何よりもシルの酌が嬉しくてたまらないって顔していたよ!!」
シルが3人を見ながら優しく微笑んで、、、
シル
「お義父さんと牢屋で初めて会った時、なんか運命的なものを感じたんだよねぇ〜
もっとも、お義父さんから甘いものをもらってそんなことすっかり忘れていたけど、、、でも、不思議だよね〜あれから、止まっていた様な時が急速に動き出して、あっという間に、、、それでいて今まで感じた事がないぐらい長い時間を感じて、、、」
シルにとって魔王が討伐されてからの約一年は、目まぐるしかったのだろ、、、俺には想像がつかないぐらいに、、、
シルは俺の見てにっこりと笑い、、、声を出さないで口を動かす、、、
そ、れ、で、も、ソ、ヨ、ヒ、ト、に、
あ、え、て、よ、か、っ、た、
だ、い、す、き、、、、
思わず声を出してしまいそうだった、、、危ない、、、
自分でも顔を真っ赤にしているのがわかるぐらい、心音が高鳴っている、、、。
シルも恥ずかしくなったのだろ、、、顔を赤くして、、、
シル
「とっ、、、トイレ、、、」
そう言って部屋を出て行った。
シルが部屋を後にして、入れ替わる様に仲居さん達がテーブルを片付けてくれた。
オカンはテーブルを片付けている仲居さんにお酒の追加を頼んでいた。
3人はまだ飲むらしい、、、
オカン
「ソヨヒト、悪いけど部屋変わってもらえる?私たちまだ飲むからうるさくするとあなた困るでしょ?」
おいおい、、、お前らいつまで飲んでるつもりだよ、、、
ソヨヒト
「別にいいけど、、、普通にシルが嫌がるだろ、、、」
絶対そんなわけないがとりあえずは言っとく、、、
オカン
「あら?そんなことないわよ!!ねぇ〜ローネ?」
オトンの隣に座るローネさんが笑顔でコクリとうなずく、、、オトンもニヤニヤして俺を見る、、、あれ?俺らの関係バレてるの?
そんな話をしているとシルが隣の部屋から帰って来る。
オカン
「あっ!シルちゃん悪いんだけど、今日はそっちの部屋でソヨヒトと一緒に寝てもらえる?
私たちもう少し飲みたいのよ、、、お願い出来る?」
シルはオカン、ローネ、オトン、俺と、一通り顔を見て、もう一度オカン見て、、、
シル
「まぁ、、、今日だけなら、、、」
そう〜少し不満そうな口調で答える、、、
いやお前散々人の布団に潜り込んでおいて!!どこで覚えた!!その演技さおりか!!さおりだな!!
こうして本日もいつもと同様にシルと一緒に寝るのであった、、、。
ご一読ありがとうございます。
本日、本編に連なる異世界義兄、異世界オトンを投稿させて頂きました。
両作品とも、異世界義妹では描ききれない部分を含んだストーリーの投稿となっております。
ご興味がありましたらご一読よろしくお願いします。
また、せっかくなので、作品の主だった内容を紹介させて頂きます。
異世界オトン、、多田野典人の本作がスタートする約一年前の冒険譚です。
彼はどうやってシルとローネと出会うのか?どうやって魔王を討伐するのか?異世界義妹では描けない内容となっております。
異世界義兄、、、異世界義妹本編より遥か後の世界を描いた物語、、、かつてエルフの至宝と謳われたシル、、、彼女今になってなぜ、あの時を語るのか、、、
この物語は、今後の異世界義妹を大きく動かす物語です。
尚、両作品に触れることなくとも、本作品でも充分楽しめる様に精進して参りますので、引き続き異世界義妹をよろしくお願いします。
異世界転生希望者A




