とあるローネの日常①
これはノリヒトの家出に着いて行っている、ローネのたわいのない日常の話。
どの世界でも朝は同じ様なものだ、、、ローネは毎朝、小鳥の囀る音で目が覚める。
耳が良いと言う種族特性もあるが長年の生活習慣として、夜明け前に起きてしまう。
ローネはまだ隣で寝てる半裸の男の寝顔を覗く、歳の割に少し幼く感じる寝顔になんとも言えない愛しさを感じ、思わず男の背中に抱きつく、男はローネのたわわな温もりを感じて目を覚ます。
ノリヒト
「ふぁ〜おはよローネ今朝も早いね!!」
ローネはノリヒトを起こした事を悪びれる事なく
ローネ
「ふふ、おはよノリヒト!!今朝はいい朝ね!!」
そう言ってローネは起き上がり窓のカーテンを開ける。
夜明けを告げる日差しが、すらっと引き締まりそれでいて出るところはしっかり出てるローネの体を照らす、それを眺めるノリヒトが思わず
ノリヒト
「綺麗だ、、、」
と呟くと、
ローネ
「ふふ、私よりサチの方がスタイルはいいでしょ!!」
と無邪気な少女のように笑う。ノリヒトは苦笑いをしながら着替え始める、ローネはノリヒトの為にコーヒーを淹れ二人でそれを嗜んだ後、ノリヒトが部屋を出るのを見送る、、、今日はサチの日。
サチはとても優しい人だ、本来ならこの世界では到底受け入れられない、私たちを受け入れてくれ、それどころか私がノリヒトに恋心を抱いている事に、悪感情を抱く事なくノリヒトを分けてくれた。
そんなサチとのルールで互いに週に一度、一日ノリヒトを独占出来る日が設けられた。
そんなわけで今日はサチの日となり、ノリヒトはサチが休んでいる部屋に向かったのだ。
後ろ髪引かれる思いもあるが、かつての孤独を考えれば今はとても幸せな日々を過ごしている、、、けれど、やはりサチの存在は気になるところ、特にサチのスタイルは驚異だ、外見の若さこそサチに優ってると自負しているが、スタイルでは圧倒的に負けれると感じている、サチの体型はローネを少し小柄にして、さらにもっと細くした感じ、それでいて出ているところはしっかり出ていて、ローネと同じかそれよりも上のようにも感じる、、、甘い物に目がないローネはシルと一緒になって、こっちの世界で暴食の限りを尽くした事を少し後悔している。
ローネは服を着て朝の散歩に出掛ける。ホテルからすぐ近くの湖畔沿いの整備された遊歩道を歩きながら、あらためてこの世界の凄さを実感する。
元いた世界で湖畔を歩いていると魔物に遭遇したり襲われることがあり、こんなに優雅に伸び伸びと風景を楽しむ事なんて出来なかった。
昨日の夕方もノリヒト一緒にこの道を歩いた。ノリヒトはアレがコレがと、太古の昔の湖の成り立ちを説明してくれたが、難しいことがさっぱりわからないローネは、ただ楽しそうに話すノリヒトの話を聞きながら幸せを感じていた、ノリヒトが笑顔を向けて自分に話しかけてくれることが、この数百年間の孤独を埋めてくれる、、、そう感じるから。
ホテルに帰りシャワーを浴びた後、シルとのLENEのやり取りは母と娘の朝の日課だ。
ローネ
「あら、あの子ソヨヒト君に水着買ってもらったのね!!
ふふ!!とても似合ってるわよ!!」
ローネはシルとのLENEのやり取りの後、ホテルのカフェテラスで朝食を頂き、ガイドブックと睨めっこしながら今日の目的地を探す。
だいぶこちらの文字を覚えたが、まだまだ難しい漢字があり、その際はノリヒトが開発したスマホアプリで、読めない文章を写真撮影すれば、すぐにエルフの文字に変換してくれる。ちなみにノリヒトはエルフの文字をいとも簡単に習得してしまった。
ローネはスマホで写真撮影をしながら翻訳して、ついに目的地を発見する!目指すは黒玉子!!一つで5歳若返る伝説を求めて!!
続く!!




