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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第3章 夏だ!青春だ!生徒会だ!
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さおりとお家デート③(お勉強編)

夕方、さおりを家に送る途中にさおりからいつもの公園での道草のお誘いが、、、。


いつもの公園、、、


中学卒業直近の春この公園でさおりの思いから逃げた公園。


高校1年春さおりから好きな人がいると告げられた公園。


高校1年の夏さおりから恋人が出来たと告げられた公園。


高校2年の春トオルから別れた話を聞いた公園。


思えばこの公園でいろんなことが起きた、、、決して良い思い出がある公園では無いが、今はさおりと手を繋いで歩いている。

人の人生とは不思議なものだ、、、

雨降って地固まるとはこのことなんだろう、、、当時の俺が今の姿を見たらどう思うのだろう?やっぱり軽蔑するんだろうなぁ、、、

まぁ〜そう思えるぐらい俺は色々成長をした。


さおり

「なんか不思議だよね〜ここを手を繋いで歩くのって、、、」


やはりさおりもそう思っているんだなぁ、、、


ソヨヒト

「そうだね!!でも結果的にはハッピーエンドなんじゃない?まぁ〜演目は終わらず、まだまだ続くけど、、、第二幕?」


さおり

「ふふふ!!何それ?じゃ〜主演のソヨヒトは今度はどんな物語を演じていくの?」


こんな他愛無いフリにしっかり乗っかってくれるさおりが大好きだ!!


ソヨヒト

「そうだね〜ヒロインが3人もいるから、その3人を俺の力で幸せにするって演目かなぁ〜?

でも、この物語は悲劇じゃなくてちゃんと喜劇だからね!!」


さおりはニコニコしながら笑い


さおり

「ふふ私たちの関係は奇劇だよね〜わたし色々な役を演じたけど、まさかわたし自身の人生が一番奇劇になるなんて、、、」


中々上手いこと言いよる、、、


ソヨヒト

「そう言えばもう演劇はしないのか?」


俺はずっと気になっている事を聞いてみた、、、


さおり

「そっかぁ〜ちゃんと話して無かったね、、、

実はわたしだいぶ前に演劇に興味を無くしていたんだよねぇ〜ほら、、、少し話したけど小学生の頃に子役やってたって、、、」


俺らは話をしながらベンチに座る、、、そしてさおりが話の続きをする、、、


さおり

「結局、色々あって中学入学を機に子役を引退して、そのまま何となく演劇部にいたんだけど、中学2年の冬にはもう演劇部もやめようと思っていたんだけど、ちょうどその辺タイミングでしょ?ソヨヒトが手伝ってくれたのって、、、」


つまり俺が手伝うからやめなかったってことか?


ソヨヒト

「じゃ〜演劇は俺との繋がり、、、だったのか?」


さおり

「、、、うん、だから高校でも演劇部に入ったんだけど、、、当たり前のことだけどソヨヒトは大道具も小道具も手伝ってくれなかったから、、、」


なんか俺とさおりって噛み合わないことばかりしている、、、俺はトオルと付き合ってるさおりを遠ざける為に、演劇部を避けていた、、、一度、俺の大道具と小道具の評判を聞いた部員に、手伝いを依頼されたけど、、、まぁ気まずさがあったからやんわりと断っている、、、。


ソヨヒト

「結果的にもう演技をする必要が無くなったからもう未練がないってことかぁ〜」


俺がそういうと、さおりは俺の肩に寄りかかる、、、


さおり

「わたしの願いはずっとこれだったから、、、演劇はソヨヒトとの繋がりのためだったから、、、だからもう良いんだぁ、、、」


ソヨヒト

「俺も演劇部の手伝いはさおりとの繋がりのためだった、、、だからもう今は手伝ってないんだよ、、、」


そう言って俺とさおりの目が合う、、、さおりの目は潤んでいる、、、恐らく昔の辛い頃を思い出しているのだろう、、、当然俺も同じだ、、、こんなにも早い段階からお互いに惹かれていたのに、、、かけるボタンが違ったばっかりに、、、


さおりはそのまま潤んだ目を閉じる、、、

思えば彼女がキスをする演技を何度か見てきたが、それが振りだとわかっていても胸が締め付けられる思いを味わっていた、、、今は胸を締め付けられることはなく、胸をドンドンと叩く鼓動を感じる、、、俺はその鼓動を心地よいと感じながらさおりにキスをした。


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