コウ君
さおり
「ソヨヒトってコウ君のこと覚えてる?」
は〜い?俺知り合いだったの?あんなやつわしゃ知らん!!
ソヨヒト
「ごめん、、、ちょっとわからないなぁ〜」
さおりもやっぱりって顔で、、、
さおり
「そうよね〜元々整った顔だったけど、今みたいにあんなに垢抜けてなかったし、、、ほら!木におしっこかける犬なら覚えてる?」
シルとシズクも話をやめてこっちの話を聞き入っているが内容は理解できないだろう、、、なるほど!!確かにいたね〜コウ君!!すっかり忘れていたよ〜!!
ソヨヒト
「ああ、、、思い出したよ!まさか中学の演劇部所属の後輩だったとはねぇ〜」
俺は当時さおりにほの字だったこともあり、それを利用されて?大道具、小道具として手伝わされていた、、、その中で木をモチーフした演目があり、俺はさおりに頼まれて木を作ったのだが、その後、さおりに見事にハメられて急遽演目当日に木その物を演じることになる、、、木だよ木!!あんなの漫画の世界の話だよ!!観客からは、、、
観客
「フフフ、、、ほら〜あの子本当に木の役なんだね〜」
って言われるし、セリフは無いからただひたすらじっとして、演者を目で追う事だけをしてくれって、さおりにお願いされ、、、しょうがなくそれをやっていると、犬が通りかかり木におしっこをかけるシーンとなり、なぜかおしっこをかけてる犬を俺が見るだけで、
観客からは笑いが、、、その犬役をコウ君がしていた。
さおり
「あの子、今年から私たちの高校に入学してそのまま演劇部に入ったんだけど、最近部活に行ってないらしくて、、、その、、、実は去年の中学卒業前に彼から告白されて、、、」
さおりの告白の言葉になぜかシルとシズクがキャ〜と黄色い声を上げる、、、おいおいお前らそんなに前のめりならないの!!この展開どう考えてもさおりは嫌がってるだろ!!
ソヨヒト
「なるほど、、、つまりさおりを追ってバイトに入ったんじゃ無いかと思ってるんだなぁ!!」
さおりは静かにうなずく
ソヨヒト
「まぁ〜現状本人から下知を取ってないから憶測でしか無いけど、今日のコウ君の態度からしてもその憶測は高いと見ていい、、、困ったなぁ〜、、、、」
俺は腕を組んで考えていると、、、
さおり
「ふふふっ!!なんだろう〜本当はこんな事よく無いけど、私を取られまいと必死に考えてくれるソヨヒトがなんかすごくいい〜嬉しい〜!!」
さおりのこの言葉に、わたしもわたしもと意味不明な事を言っているシルと、ロマンチックね〜とさおりと二人でふけっているシズク、頭の中お花畑の3人娘をほっといて考える、、、ダメだ答えが無い、、、
ソヨヒト
「とりあえず、憶測が多すぎて答えにならない、、、
まずはここでみんなの共通認識の確認といこう!!
初めに3人が俺の恋人って事を伏せるのは大前提として、俺とシルが一つ屋根の下で暮らす家族は、学校関係者には伏せる、そして俺とさおりは中学からの友人、シズクと俺は対外的に公表できる恋人でいいんだよな?」
シル
「ねぇ〜ソヨヒトを私の夫として公表しようよ〜」
あんたは突然何を言い出すのよ〜そんなことしたら俺の身が危ないでしょ?
さおり×シズク
「今はダメ!!ややっこしくなる!!」
そうだぞ!!ややっこしくなるぞ!!特に俺の周りが敵だらけになってしまう!!あと、今じゃなくてもこれからもそんなこと言っちゃダメだぞ!!
シル
「ブー!!」
さおり
「まぁ〜生徒会選挙があるから私とシルちゃんがソヨヒトの恋人ってのは、伏せるのはしょうがないわね〜」
うんうん!!さおりもしっかりバクってきたな!!普通恋人は一人だぞ!!そんなこと、生徒会有無によらず伏せるべきだぞ!!
シズク
「ふふふつまりバイトでも公表出来るのね!!バイト辞めようか考えてたけどなんだかやる気が出てきたわ!!」
ちょっとお嬢様?いくらなんでも入ってすぐにバイト辞めるのは良く無いぞ!!あと、俺をバイトのモチベーションにするな!!3Sのシフトに合わせると俺が忙しくなるでしょ!!
ソヨヒト
「ダメと言わないけど、自ら進んで広めるなよ!!
それでだ、この事からコク君には二つの秘密をバレないようにする必要がある、一つは俺とシルの関係、そして俺とさおり関係だ!!」
シル
「ねぇ〜なんか私が一番不利なんですけど、、、」
その余計な一言にさおりがシルの首を絞める、、、
でしょうね!!俺が言うのもなんだけど、あんたのポジションが一番優遇されてるでしょ?
さおり
「ソヨヒトと一つ屋根の下で暮らす貴様が何言ってる〜」
シズク
「今のはシルちゃんが悪いわね!!」
ソヨヒト
「、、、、」
とりあえずこんな感じで4人の秘密の共有をしっかり再確認した。




