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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第3章 夏だ!青春だ!生徒会だ!
282/538

違和感、、、

中学校のあの日まで、オトンとオカンはとても仲が良いオシドリ夫婦で、ずっと二人はラブラブなのだと思っていた。


当然それは現在進行形で変わらない、けれど突然オトンは異世界に嫁を探しに行くと言いだした、、、当時の俺はいつものバカ話と考えていた、でも今思えば不可解な話だ。


オトンは何かに取り憑かれたかのように、ラボに篭り異世界のゲートを完成させて、存在自体不可しかなエルフ族を嫁とするべく探す旅に出た。


オトンは初めから異世界のエルフを嫁にすると明言していた、、、仮に異世界の住人と恋仲になりたいなら、人族、獣人族、魔族でも良いはずだ、、、けれど、オトンはエルフと決めていた。


そもそもオトンは創作品に皆無で、ましては異世界漫画など俺の知る限りのオトンは、あの読み切り漫画を手に取るまで興味がなかっと思う。


オトンは平和主義で争いごとを好まない。

そんな男が、見知りもしない異世界の魔王の討伐をした話を聞いた時、とても信じられなかった。


魔王の討伐の結果の成り行きとはいえ、エルフ女王と王女を救うために、二人をこっちの世界に連れてきて家族となる、、、オトンの望んだシナリオではあるが、ここにオトンの希望は一切なかった。


なんだろう、、、正直、あまりにも出来過ぎている、、、なんだこの違和感、、、でも、一つ一つのパーツが確信として繋がりがない、、、


奇しくもオトンの一連の行動の結果、俺とシルは出逢い、、、互いに似た闇を抱えていた。

俺はオトンが嫁をもう一人娶ると言った時、

シルはローネさんがオトンに嫁ぐと言った時、


その時、俺もシルも互いに普遍的な愛がないことを知ったんだと思う、そう言うことだ。


そんな違和感を感じながら天井を見上げている

、、、。


シルは俺の横で俺に抱きつきながら、


シル

「寝れないの?」


ソヨヒト

「あっごめん起こしちゃった?」


シル

「ううん、、、さっきのソヨヒトの話思い出してたら、目が冴えて、、、」


ソヨヒト

「そうなんだ、、、」


さっきのシルとの話し合いのあと、明日からの教習のためにも就寝することにした。

けれど、目が冴えて色んな思考が巡って寝付けなくなった、、、


シルはシルで違う思いで寝付けないのだろ、、、


シル

「私が将来浮気する可能性にがっかりしてる?」


やはり、シルはその事に罪悪感を抱いている、、、俺がオトンに抱いた思いと同じ、、、

でも、それは突き詰めると、俺とシルの関係すら完全否定する事になる、、、


ソヨヒト

「オトンの思い、ローネさんの思い、二人の関係、それは否定出来ない、、、

当然、俺がシルの元を去ったあと、シルが二人と同じ様になっても否定はしない、、、ただ嫉妬はするかな、、、」


シル

「ふふ!!嫉妬してくれるんだ!!」


ソヨヒト

「まぁ〜俺も一端の男だからね、、、独占欲はあるよ」


シル

「私をソヨヒトのものにしたい?」


ソヨヒト

「まぁ〜シルは俺のものだからね」


シルは嬉しかったのか、強く俺を抱きしめて嬉し笑いをしている、、、。


俺はそんなシルの頭を撫でてやる、、、しばらくシルの頭を撫でていると寝息が聞こえてきた。

俺はその安らぎに満ちた寝息を聴きながら、

御伽話みたいなことを考えた、、、あまりにも

非現実的なその思考、、、けれど全てのピースが上手く噛み合う様にも思う、、、

そんなことを考えていたら眠りについていた。


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