気付かされること
届いた複数の水着をシルが選んでいる。
シル
「ソヨヒト!!これどう思う!!」
ソヨヒト
(競技用の水着だなぁ、一見良さそうに感じるが、ハイレグで明らかにお尻の面積が少ない、、、却下だ!!)
ソヨヒト
「そうだね候補としては良いと思うよ!!他のはどんな感じ?」
シル
「それならこのピンクのビキニ?」
ソヨヒト
(おいおい、、、それどう見てもシルの胸の面積に足りてない、、、却下だ!!)
ソヨヒト
「なかなか綺麗な色してるね!!ちなみにそっちの水着は?」
シル
「このビキニ白でヒラヒラも付いてかわいいだけど下が、、、流石に恥ずかしい、、、」
シルが水着の下を見せてくれた、、、ダメだ完全なTバックだ、、、おい!コンシェルジュ!!お前わざとだろ!!
ソヨヒト
「それなら、上は白で下はピンクの水着を合わせたら?」
ソヨヒト
(よし!これなら普通の水着になる!!)
シル
「うん!なんか良い感じかも、じゃ〜着替えるね!!」
そう言ってシルは着替えようとする、、、ポカン!!
シル
「、、、痛い、、、ちょっとソヨヒト!!」
ソヨヒト
「隣の部屋で着替えなさい!!」
シル
「ブー!!一緒に向こうに行く?」
ソヨヒト
「シ〜ル〜!!(怒)」
シル
「わ〜い!!むっつりソヨヒトが怒った!!」
まったく、、、困った子だ。
さて、俺の水着は、、、おい!なんで天狗なんだよ!!どこのアフリカの部族だよ!!
、、、ふんどしって、、、ムキ(怒)
まぁ、これならいいか?シルが入った別の部屋で着替える。
着替え終わり部屋から出る、、、当然シルはまだ居ない。
ソファーに座りしばらく待つとパレオ姿のシルが出てきた。
ソヨヒト
「うん!そのパレオかわいいね!黒基調に赤いハイビスカスがいいね!!」
シルはその場で一回転する、、、パレオがフワッと広がり、一瞬脳裏に昨日の光景が蘇るが、、、先ほど選んだ水着を着ていた、、、残念?シルは俺の顔見ながら、、、
シル
「にしし!!
あれあれ?ひょっとして昨日の期待してたのかな?ソヨヒトのエッチ!!」
と俺をからかう、まったくホントこの子は、、、。
シルと部屋を出る。この建物の階段は2階で終わっている。フロアーの突き当たりを見ると、上に上がる階段が見えた、多分あそこだな、、、階段を登り扉を開けると、南国風の作りのプールがあった。
プールを見渡すと利用者は誰もいない、、、そもそも、パーフレットにプール完備とは書かれていない、ここはこの施設の専用プールなのだろう、つまりシルに、お尻がはみ出る水着、バストの際どい水着、そしてT水着を着てもらっても、、、バカやろ!!貴様はなにを考えておる!!でもそう考えればあのコンシェルジュは優秀だなぁ〜
ヤシの木を模様した屋根のあるひよけにテーブルとビーチチェアがあり、スマホをテーブルに乗せる。シルはパレオ脱いで日焼け止めを俺に渡してピーチチェアに寝っ転がって水着の上のフックを外す。
なにを言われることなく、日焼け止めを背中にかけて塗っていく、、、。
シルの透き通る白い肌も、流石に前回の海の影響なのだろ少し水着の跡があった。
前回よりは幾分我慢できるのだろう、、、こそばゆいのを必死にこらえている様子、けれど、流石に肩から首にかけてはクスクスと笑っていた。
フックを取り付けてやると、シルは起き上がり俺を見上げる、、、なんだろう〜やけに艶かしい、、、あれ?シルってこんなに色気があったっけ?確かに綺麗で美人だけど美少女のイメージ強い、、、なるほど、、、これは俺の固定概念なんだろ、、、普段からかわいい妹キャラが定着して、それがそのままイメージなっている、、、よくよく考えれば、旅行前までは綺麗で美人のイメージだった。
ソヨヒト
「シルは本当に綺麗だね、、、」
思わず口に出しまう、、、。
シルの顔がみるみるうちに赤くなり笑顔で、
シル
「ありがとう!!ソヨヒト!!」
シルは俺から日焼け止めを取ると自分の体に隅々まで塗り、そして俺の背中に日焼け止めを塗ってくれた、俺も自分の体に隅々まで日焼け止めを塗る、、、シルは日差しの下に出て後ろで腕を組みポーズをとりながら
シル
「ほらほら!!あなたの大切な恋人の水着姿はどうですか?」
もうすぐ17時になろうと言うのに、日差しはまだまだ強くシルを光り輝かせる。
ソヨヒト
「うん!水着、、、とても似合ってる、、、素敵だよ!!」
シル
「にしし!!嬉しいなぁ〜!!ソヨヒト早く早く!!」
俺はシルに連れられて夏のプールを楽しんだ。
 




