スカイヒューマン自動車アカデミー①
入校受付を終わらせると、これから約2週間滞在する寮のを説明を受けて、殺風景な部屋に案内される。
ベットに机と椅子それとテレビにエアコンまぁ〜実家とさほど変わらんな!あの別邸が特別すぎるんだよ!!
ソヨヒト
「15時から入校式かぁ〜」
スマホの時間を見るとまだ30分はある、俺はスマホゲームをして時間を潰した。
入校式は名ばかりでただの説明会だ、一通り説明を受けて今後のスケジュール表を貰って本日は終了、明日から本格的に過密なスケジュールこなす日々、よって今日はゆっくりしてね!って事なんだろう。
部屋に戻ろうとしたら声をかけられる。
???
「君が多田野君かい?」
ソヨヒトは呼ばれた方を振り向くとそこには七三眼鏡のおっさんがいた。
ソヨヒト
「はい、多田野梵人です。」
七三眼鏡
「そうかい!いや〜実は、、、、」
ソヨヒトは七三眼鏡のインパクトが強すぎて彼の話が入ってこない、、、どこかで見たようなぁ、、、あっ!!某アニメの学級委員長が大人になった様な感じだ!!ズバリ!!当たりでしょ〜う!!
七三眼鏡
「というわけで新しい部屋は0210号室です。」
ソヨヒト
「、、、はい?」
七三眼鏡
「だから新しい部屋は0210号室です!!それでじゃ頑張るように!!」
ソヨヒト
「、、、はい」
なんだ?なんだってんだ?まぁいいか?
部屋に戻って荷物を取って、言われた部屋番号を探す、、、あれ無い?
受付に行って聞くと、1階の廊下を渡った離れとなるようだ、廊下を渡ると豪華な建屋が現れた、中に入ると受付の女性が一人中央カウンターに座っていた。
美人受付嬢
「こんにちわ、ソヨヒト様ですね!お連れ様がお待ちです。
お部屋は2階の右の部屋となります、ごゆっくりとお過ごしください」
そう言って受付嬢は深々とお辞儀をした。
ソヨヒトは階段を登りながら、あれがコンサルジュってやつだな、、、そう思った、しかしお連れって?まさかシズク?そう思いながら部屋のドアを開け中に入る。
部屋は大きなリビングとキッチンが完備されており、窓の先には大きなテラスが見えた、テラスに出る窓は開いており、風でカーテンがなびいていた。
テラスに出るとオシャレなテーブルとイスが2脚あり、そのうち一脚は引いてある。まるで誰かが座っていたかのように、テーブルには食べかけのケーキと飲みかけのアイスコーヒーが置いてあった。
ソヨヒトは引かれてないイスを引いて座るそしてため息を一つ、、、
ソヨヒト
「ふぅ〜こら!!出てこいシル!!」
しばしの沈黙のあと、透き通るような美声の少女の笑う声が聞こえ、シルが姿を現す。
シル
「あら〜こんにちわ!ソヨヒト!!」
シルは白の帽子と白のマキシワンピース、髪は夏ぽくサイドポニーテールでまとめて、大人の雰囲気を漂わせている。
一瞬その姿にドキッとしたが冷静を保ち、
ソヨヒト
「なんでお前がここに居る?」
ちょっと強い口調で問いかけた。
するとシルはキリッとした冷たい視線で、
シル
「わたしはバカンスに来ているのよ!誰かさんと違って、きちんとお義父さんの許可も頂いているし、この部屋だってお義父さんが手配してくれたの!!文句があるならお義父さんに聞いてみれば!!」
どうやらシルさんはご立腹のご様子、、、これはマズイ、、、とりあえず。
ソヨヒト
「そうですか!!さすがシルさん!!いや〜しっかりしておられます〜!!ちなみにここでのバカンスはいつまでですか?」
シルは冷たい視線を送りながら、、、
シル
「フン!!いいから早く電話しなさい」
すげ〜冷たく言われた〜
あれ?大人びた綺麗なシルは向こうの世界帰ったんじゃなかったけ?それともオラの可愛い妹シルが向こう世界に帰ったの?
しょうがない、、、久々にオトンに電話をするかぁ〜めんどくさい、、、。
ソヨヒト
「もしもしオトン、、、えっ?なに?いやそれは、、、おまっ!!、、、オトンのちょっとまた掛け直す。」
俺は怒りを堪えて電話を切り、
ソヨヒト
「シル様、、、大変申し訳ないのですが、一度退席してバカおや、、、オトンにお電話をしてもよろしいでしょうか?」
シルは表情ひとつ変えず
シル
「いいでしょ、、、席を外しなさい」
そう言って、ソッポを向いてケーキを食べていた。