第二章最終回 二人はお子ちゃま
シズクを駅まで送り家路につく、シズクに家の駅まで送ると言ったら、
シズク
「シルちゃんとさおりさんも色々と不安だと思うから、逢いに行ってあげて!!」
と言われた。
シルとさおりに気を使ってくれるのがとても嬉しい!!やはり年上というだけある!まさにおねーさんだ!!
そう考えるとさおりは大人気ない、、、すぐにムキになってシルと喧嘩する。
まぁ〜シルがお子ちゃまだからしょうがないのかも知れない、、、そんな事を思っていたら背後からシルに声をかけられてびっくりした!!
シル
「ちょっと〜いくら後ろから声かけたからって!!そんなに大きな声上げなくても〜!!」
家の近くのスーパーに寄ろうとしていた時だった、、、振り向くとシルとさおりがいた。シルは少しほほを膨らませている、、、まさか魔法で心を読めるのか?
ソヨヒト
「お疲れシル!!ごめんごめん!!考え事していて、、、お疲れさおり!!」
さおり
「、、、、」
さおりは俺の挨拶をシカトしてじっと俺を見る、そしてシルの耳元でわざと聞こえる声で、
さおり
「シルちゃん!!アイツきっと私たちのよくない事を考えていたのよ〜多分シズね〜と比較していたんだよ〜ムカつくね〜!!」
ソヨヒト
(なんだ、、、さおりはいつからエスパーになった、、、モロバレしれるじゃね〜か!!)
ソヨヒト
「はは!!なんだなんだ」
さおりの圧にタジタジになっていると、
シル
「まぁ〜どんな比較をしても私が一番だよね!!ソヨヒト!!」
と、俺の腕に抱き満面の笑をして微笑んでくれる、ほんとシルはかわいい!!天使だ!!
さおり
「ちょっと!こういう時は甘やかしちゃダメよ!!もっとビシッと、大体女の子を比較するのは、、、」
ぶつぶつオカンみたいな説教をしてくるさおりは、ちっとも可愛くない!!なんかあったのか?
ソヨヒト
「そんなこと思ってないよ!!さおりはさおりだし!!」
そう言ってさおりの頭を撫でてやる、、、怒るかなぁ〜?いや〜素直に撫でられてるな〜
さおりはみるみるうちに顔を赤くして、
さおり
「ばかぁ、、、。」
と、恥ずかしそうに一言、、、ふふ!!案外可愛いじゃないか!!
シル
「ソヨヒト〜!!私も私も!!」
シルにそう言われてシルの頭も撫でる。
シルは満面笑みで、
シル
「エヘヘ!!」
と嬉しそう、ほんとシルは可愛い!!でも最近大人びた綺麗なシルはどこに行ったんだろうか?向こうの世界に帰ったのか?すっかり妹キャラだ
ソヨヒト
「さて〜シル!!夕飯どうする?
さおりも食べて行くだろ?」
シルはうう〜と唸りながら夕飯を考え始める。
さおりは嬉しそうな表情で、
さおり
「いいの?」
と聞いてくる。
ソヨヒト
「俺は構わないよ!でも親御さんのこともあるか?」
さおりは最近外出が多い、もっぱら俺のところだが、、、。
さおり
「それは平気!!お父さんにはソヨヒトの家の事情説明してるから!!あっ!ちゃんと恋人になったことも言ってるし!!でも、お母さんは堅いから、、、内緒!!」
ソヨヒト
「はは、、、そうなんだ、、、」
ソヨヒト
(なんだろ、、、どんどん包囲網が作られてるような、、、)
シル
「あ〜それずるい!!いいな!いいな!ソヨヒト!!私たちも親に公開しようよ!!結婚したって〜!!」
さおり
「なっ!ちょっとあんたなに言ってるのよ!!」
当然さおりは怒る、、、。
ソヨヒト
「はは、、、日本の法律だと俺らは18歳じゃないと結婚は無理だよ、あと、前にも言ったけど俺が一人前になって自立出来できて、シルがまだ俺と結婚したいと思っていてくれたら、ちゃんと迎えに行くよ!!」
とりあえず言葉を濁すが、、、
さおり
「ちょっとソヨヒト!!私はどうなるのよ!!」
ソヨヒト
(おいおいさおり〜お前は年上なんだから、、、俺に合わせて適当に流すかスルーするのが、お姉さんの役割だろ〜)
ソヨヒト
「もちろんさおりが俺と一緒になってくれるなら、3人で中東にでも引っ越そう!!」
シル
「私が一番だからね!!第一妻だよ!!」
さおり
「まぁ〜ソヨヒトがそうしたいならぁ〜いいけど、、、」
シルは意味のわからん事を訴えてくるし、さおりは本気になって顔を赤くするし、、、なんか疲れるなぁ〜でも、あと少しの我慢!!
その後、ソヨヒトは二人を連れてスーパーで夕飯の食材を買うのであった。
異世界義妹をご一読いただきありがとうございます。
第二章はこれで終わりとなります。
次回からは第三章となります。
引き続き宜しくお願い致します。
また、大体月一連載ですが、異世界義妹外伝
(オトンとオカンの出会い)の話と、異世界オトン(オトンがシルとローネと出会い、魔王を倒し、多田野家に連れてくるまでの話)
を連載しております。本編では描いていない情報もありますので、是非一読して探してみてください!!