シズクの猛攻
シズクと一緒に帰ることになった正確には半ば強引に連れ出された。
シズク
「ソヨヒト!!明日暇?デートしよう!!」
シズクが唐突に学校の門で告げる。
周囲の生徒達
「あれ?シラカワ先輩じゃない?隣の男はだれだ?」
「マジか!!あの先輩が、、、男と!!」
「あいつシルちゃんと一緒にいるやつじゃないの?」
「私この間、1年と2年の美女と一緒に歩いてるの見たよ、、、」
ううっ、、周囲の視線が痛い、、、やはりシルと一緒にいた男して認識されていた、、、。
シズク
「ソヨヒト?、、、それで!明日暇なの?」
ソヨヒト
「あっ、、、!ごめん!明日は平気だよ!!」
シズク
「よし!それじゃ〜海に行こう!!
ソヨヒトにお姉さんの魅力を見せつけてあげる!!」
ソヨヒト
(おいおい!こんな人前でそんなアピールするなよ!!みんな聞き耳を立てるだぞ!!)
ソヨヒト
「ふふ!それは楽しみだね!!」
ソヨヒトは精一杯、冷静をよそよってシズクの言葉を受け流す。
その後もシズクの猛プッシュに、タジタジになりながらもソヨヒトは上手く受け流した。
そして学校近くの公園のベンチに座ると、、、
ソヨヒト
「ふぁ〜疲れた〜!!」
シズク
「ふふ!さすがソヨヒトね!!私の猛攻撃を」ここまで受け流すとわ!!」
ソヨヒトは木陰の日差しを見ながら
ソヨヒト
「初日からこんなにアピールしなくて良かったんじゃない?」
シズクはソヨヒトから借りたハンカチでソヨヒトの額の汗を拭い。
シズク
「すごい汗だね!!暑いもんね!!」
ソヨヒト
「これは冷や汗だよ!!」
そう言いながらも手をうちわに見立てて仰ぐ。
シズク
「夏休み前だけど、これで少しは噂になるわ!!」
ソヨヒト
「それな〜俺は噂になるとか嫌なんだよなぁ〜シズク可愛いから絶対嫉妬されるし〜」
シズク
「、、、ありがとう!私のことは可愛いって思ってたんだ!!あと、ソヨヒトのその言葉使いなんか嬉しい〜!!」
シズクは足をバタバタとさせて話す。
案外こどもぽいんだなぁ〜
ソヨヒト
「まぁ〜こっちの話し方が猫被らない俺なんだよね〜!でも新学期で久々に会ったらすっかり忘れていて元に戻ってたりね!!」
ソヨヒトは笑いながら話すと、
シズク
「さおりちゃんが言ってた通りね!!もう〜そうやってすぐはぐらかして〜!!
ダメよ〜ソヨヒト!!ちゃっかり逃げようたって!!ちゃんと夏休み中も彼氏演じてもらいますわよ!!」
ピシリとシズクに指摘される。
ソヨヒト
「はは!わかってるよ〜タダノ冗談!多田野だけにね!!」
ソヨヒトはいつものドヤ顔で言う。
シズク
「ふふ!!ソヨヒト冗談下手〜!!でもそのドヤ顔面白い〜!!」
ソヨヒト
「はは!!シズクは厳しいなぁ〜」
なんだろう、、、前から思っていたけどシズクとの会話は楽しい〜!!会話のテンポが合う。
シズク
「それで、明日の事なんだけど、、、せっかくだからシルちゃんとさおりさんも一緒に遊びに行きましょう!!」
ソヨヒト
「別に俺は構わないけど、、、ただ、なるべく接しないってことになってるけど、、、」
俺がこの話をすると、
シズク
「もう〜それはダメよ〜そんなの二人が可哀想じゃない?ソヨヒトは二人の恋人となんだから、その辺は上手く接してあげないと!!
それに周囲の目が気になるなら安心して!!私の家のプライベートビーチに行く予定だから!
!もちろんお泊まりね!!都合が悪ければ日帰りでもOKよ!!」
ソヨヒトは、シズクの話を聞いて安心した。
ちゃんと二人のことを気遣ってくれている。
正直、すごく嬉しく思った。
ソヨヒト
「ありがとうシズク!!二人に話してみるよ!!」
シズク
「ふふ!私からも連絡入れるね!!」
その後も、たわいない話をしながら駅までシズクを送った。




