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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第2章 ラブ多め?
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シルのバイトの日

店員

「シルちゃんこれお願い!!」


シル

「はーい!!」


最近多くなったシルの一人バイト、シル自身は少し不満を感じている。

本来ならばソヨヒトと一緒に、妥協してさおりと一緒のバイトを希望しているが、どうもシフトが合わない。

それとなく店長にシフトのクレームを入れたら、そんなことないと白を切られた、、、

納得が出来ない!!


シル

「バイトやめようかなぁ〜」


そんな事を考えていたら思わす言葉に出てしまった。

けれど、シルが何気なく放った言葉に多くの客で賑わう店の空気が凍りつき、静寂に包まれる。


程なくしていつもの賑わいを取り戻すが、空気がどんよりとしていた。


店長

「シルちゃんそろそろ休憩行こうか!!」


シル

(あれ?さっき頂いたけど、、、まぁ〜いいか!!)


シル

「は〜い!!」


シルが店の奥にある休憩室で休んでいると、


店長

「シルちゃん!!お疲れ様!!これ差し入れね!!」


そう言ってシルの大好きなケーキと紅茶をテーブルに置く。


シル

「うわ〜店長さんありがとう!!頂きます!!」


店長はニコニしながら、


店長

「疲れただろ?ゆっくり休暇してね!!」


そう言って店に戻って行った。


休憩後もバイトの先輩達が事あるごとに、仕事を手伝ってくれ、お店は繁盛しているのにとても楽が出来ていた。


バイト上がりに店長からいつも頑張っているからと、ケーキの差し入れを貰った。

シルはニコニコしながらソヨヒトの待つコンビニに向かう。

店内でソヨヒトを見つけ、ソヨヒトに駆け寄る。


シル

「お疲れ様!!ソヨヒト!!」


ソヨヒトはこちらを振り向き笑顔でおかえりと言ってくれる。


シル

「そうそう!!ソヨヒト聞いて〜」


シルはソヨヒトに迎えに来てもらうと、いつもの様に今日のバイトの出来事を話す。

ソヨヒトはうんうん!、、、うん?とうなずきながらシルの話を聞く、シルは優しく微笑んで話を聞いてくれるソヨヒトの笑顔が大好きで、ついつい甘えたくなってしまう。

人気のない道にかかると、ソヨヒトの腕に抱きつきソヨヒトの温もりを感じて幸せを噛み締める。


思えば向こうの世界でシルには兄や姉と言われる存在は居なかった。

幼い頃は年上のお兄さんお姉さんと一緒に遊んだ記憶はあったが、彼らは大体130歳頃になると戦地に行ってしまう。

気がつけば自分が子供たちの中で最年長になっており、さらにしばらく経つと、自分より年下の子達が戦地に向かって行った。 

何度か母に戦地に向かう事を嘆願したが、唯一の王直系の血筋ゆえに許可が降りなかった。

常に周囲から求められたのは、戦後の復興の神輿となる事、ゆえにシルは戦地に向かうことはなかった。


結局、周囲の期待を裏切る形でこの世界に逃げてきた、その事によるなんとも言えない思いが、時折シルを襲う。

けれど、今の様にソヨヒトの温かいぬくもりに触れることでそんな気持ちも薄らいでいた。


シル

「ソヨヒト!!今日の夕飯は?」



ソヨヒトはいつものドヤ顔でシルの大好きなハンバーグ!しかも、ツインチーズハンバーグと告げる。

シルはその甘美な言葉に思わず


シル

「シル!!ワクワク!!あー早く食べたい!!」


っと、某エスパーの真似をする。


それを見たソヨヒトは大笑いをする。

シルはいつまでもソヨヒトの笑顔を見ていたいと思った。


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